メインストーリーを忘れさせる寄り道要素も健在
主人公・レオンの任務は拉致された大統領の娘・アシュリーを捜索し救出することだが、そんなことをしばし忘れさせてくれるのが"寄り道要素"だ。寄り道をするときは、「アシュリーごめんね」と何度謝ったことだろうか……。仕方ないじゃない、だって楽しいんだもの。
リメイク版の寄り道要素は「射撃場」と「宝探し」「依頼」の3点。これらはオリジナル版と同一なので、経験者ならピンとくるかもしれない。
宝探しはその名の通りマップ内に隠されている宝を探すというもので、見つけた宝は武器商人が高値で買い取ってくれる。宝を見つけて売却し、強力な武器を購入したり強化することが攻略のカギとなる。だから寄り道しないわけにはいかないのだ、と言い訳をしておきたい。
依頼は、さまざまな条件をクリアすることで報酬として「スピネル」がもらえる。例えば「〇〇の場所で青いメダリオンを〇個破壊せよ」や「〇〇の場所でネズミを〇匹駆除せよ」など、依頼の条件はさまざま。
リメイク版のスピネルは、武器のアタッチメントや高値の宝、特殊効果のあるアタッシェケースなど貴重なアイテムとの引き換えで消費するアイテムだ。攻略を有利に進めるには、スピネルを多く回収する必要がある。だから寄り道しないわけにはいかないのだ、と2度目の言い訳をしておきたい。
寄り道要素の中でも一番のお気に入りは、射撃場だ。指定された武器で的を撃つだけのミニゲームだが、高ランク目指して頑張りたくなるような面白さがある。
個人的には、武器商人のCVを担当した声優の千葉茂さんのナレーションが最高で、それを楽しむために射撃場に通っていた。もちろん、射撃場の目標をクリアすれば攻略に役立つアイテムがもらえる。だから寄り道しないわけにはいかないのだ、と3度目の言い訳をしておきたい。
あの青春をもう一度味わいたい人も、
あの名作を遊んでみたい人も楽しめるマスターピース
発売から1週間後にバイオハザード RE:4をクリアしたのだが、クリア時間は14時間弱(難易度はスタンダード)だった。メインストーリーのついでに、お宝探しや射撃場などの寄り道要素も進めていたので、10時間以上のクリア時間も納得だ。メインストーリーを優先すれば早い時間でクリアできるかもしれない。オリジナル版のクリア時間も10時間以上だった気がした。
歴代のバイオハザードシリーズと同様、本作もタイムアタックの要素があり、各難易度ごとに定められた条件をクリアすれば特典がもらえる。やり込み要素もあるのでこれからが本番といった感じだ。
バイオハザード RE:4の良いところは、懐かしさと新しさのバランスが絶妙であることだ。オリジナル版をプレイしていた人もそうでない人も、分け隔てなく楽しめるゲームに仕上がっていると感じた。なお、リメイク版はZ指定(18歳以上対象)も納得のグロ表現が満載なので、苦手な人は注意してほしい。無料体験版が配信されているので、気になる人はチェックしてみるといいだろう。
バイオハザード4という青春をもう一度味わいたい、一新されたバイオハザード4を遊んでみたい人にオススメだ。なお、シリーズ定番の「ザ・マーセナリーズ」は4月7日に無料で配信されるとのこと。ザ・マーセナリーズが配信されるまで、腕を鍛えておくとしよう。楽しみがまたひとつ増えた。
【ゲーム情報】
タイトル:バイオハザード RE:4
ジャンル:サバイバルホラー
販売:カプコン
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)
発売日:発売中(2023年3月24日)
価格:
パッケージ通常版:8789円
ダウンロード通常版:7990円
ダウンロード デラックス エディション:8990円
CERO:Z(18才以上のみ対象)
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