前へ 1 2 3 4 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第17回

激辛だけどやめられない! FF最速の血をひく「メガーヌR.S.カップ」を試乗

文●栗原祥光 撮影●栗原祥光

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

硬派の極み。C1を駆け抜ける喜びに満ちる

 「メガーヌR.S.のMT版でしょ」と思って試乗を開始。しかし、走り始めた瞬間に「これは別物」という感触に気づきます。普段の街乗りでは、ロードバンプの振動が体に襲い掛かってきます。MTと相まって、渋滞だけでなく都心での街乗りは正直辛いところ。近年各車のスポーツグレードな車種の中で硬いと思っていた「GT-R NISMO」や「フェアレディZ NISMO」の比ではなく、ピュアなレーシングカーに近いです。MTもそうですが、ここまで硬派な車は近年珍しいのではないでしょうか。

メガーヌR.S.カップのリアビュー

 乗りながら「シャシーとは別物の車」という印象以上に「カップでこの硬さということは、トロフィーRはどうなってしまうんだ?」との疑問も浮かんできます。「日本にはシャシー仕様のATがピッタリ」という判断は大正解だと思いました。

 ちなみにクラッチはとてもつながりやすく、初めてMT車を運転する人でも発進に苦労することはないでしょうが、輸入車の常である「ウインカーは左」なので、国産AT車に慣れた身には左手が大忙しです。さらに渋滞や信号の多い都心でMT車は辛く、正直申し上げてメガーヌR.S.を乗りながら苦痛を感じるほど。試乗は深夜から早朝に改めてすることにしました。

メガーヌR.S.カップのライトを点灯した様子

 夜、内堀通りを一通り走った後、日本のニュルブルクリンクこと首都高速C1の内回りへステアリングを切って周回。これが半端なく楽しいのです! C1にボディーサイズがピッタリな上に、加速、減速はもちろんのこと、オンザレールのハンドリングは爽快そのもの。まさに水を得た魚。世の中にこんなにも楽しい乗り物があっただろうか、と誰もが思うことでしょう。都心部の渋滞で感じた「硬い」という感覚は次第に消えていきます。

メガーヌR.S.カップのテールライトを点灯した様子

 何より3速、4速とシフトを操り、コーナー手前ではブレーキを踏んでシフトダウン。ガクつこうものなら無理な操作をしたお前が悪い、というあの感覚。車を積極的に動かす楽しさに満ち溢れ、メガーヌR.S.カップは最高の玩具に思えて仕方ありません。なによりとんでもなく速い! 踏めば一気にタコメーターがレブリミットへと駆けぬけながら、朝焼けに彩られた都心の景色が後ろへと消えて流れていきます。車って本当に素晴らしい。とある車メーカーのキャッチコピー「駆け抜ける喜び」そのものです。

メガーヌR.S.カップと早朝のランナー

 クライマックスは溜池→築地から銀座S字を抜けての京橋、そして江戸橋JCTを急角度に左折し日本橋へ向かう、あの区間。アップダウンをしながらS字をリズミカルに抜けていくのですが、不安感や怖さはまったくなし。少しでもアクセルを踏めば、強烈に加速して次のコーナー、そしてアンダーブリッジへと向かいます。

 アンダーブリッジの先、江戸川橋JCTまでの僅かな直線を車線を左に寄せながら力強く登坂。すぐにやってくる左の急カーブをブレーキを踏みながら2速へとシフトダウンをし、インにステア。コーナーを抜けてアクセルを踏めば、弾けるかのごとく強烈な加速で私を置いてきぼりに。法定速度内でもこんなに楽しめるなんて! しかし、だんだん通行量が多くなったのでC1を降りました。

メガーヌR.S.カップに取り付けられたエンブレム

 普段使いの走行で気になるのはナビゲーションシステム。メガーヌは車両とスマートフォンをUSBで接続して、Android Auto、もしくはApple CarPlayを利用する。輸入元としては専用ナビシステムを用意する必要もなく、またユーザーとしても普段のスマホの延長線上で使えるので便利だ。

Apple CarPlayを利用

スマートフォンと車両をUSB接続した

【まとめ】挑戦し甲斐のある1台
また受注をしてほしい

 燃費はこの手のスポーツカーにしてはまずまず。13.8リッター/100キロをマークしました(約7km/L)。ぶん回さない限り、実用性も問題ないでしょう。

1.8リットル・ターボ車で結構エンジンを回したにも関わらず、この燃費

 メガーヌR.S.とは大きく異なるメガーヌR.S.カップ仕様。筆者のように、この魅力の片鱗を知ってしまうと、他の車は物足りない気分になってしまうこと間違いありません。この「ジーキル博士とハイド氏」のような、わずか日本限定100台のメガーヌR.S.カップ仕様を手に入れた人は、我が国で幸せな人ランキングがあるとしたら、相当上位な人だと感じた次第です。

※燃費の計算が間違っていました。訂正してお詫びいたします。

 そして、この上にトロフィー、そしてトロフィーRという、ほとんどレーシングカーといえる車両を用意するルノー・スポールの恐ろしさもあわせて感じましたし、それゆえにルノーの面白さを感じた次第です。今回のメガーヌR.S.カップが限定100台ですぐに完売した、という話を聞くと、日本にはこういった車を求める人が多いのはもちろんのこと、ルノー・スポールの奥深さを伝える上でも、このカップ仕様を定期的に限定販売、もしくは納期未定でも受注しては? と思った次第です。

カードキー型のリモコン。この車の鍵を持つ人は日本でたったの100名だけ

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月