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『Caldera OpenLinux 4.0 “Powerd by UnitedLinux”』は11月に登場! -米Caldera International CEO Ransom Love氏が発表

2002年06月07日 15時36分更新

文● 阿蘇直樹

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5月30日に発表された「UnitedLinux」は大きな話題となっているが、設立メンバー企業である米Caldera International CEOであるRansom H.Love氏が6月5日に来日し、「UnitedLinux」の詳細と米Caldera Internationalの取り組みについて記者発表を行なった。

まず、カルデラ(株)代表取締役社長の麻生誠氏が、カルデラ(株)の概要や事業戦略について説明した。

カルデラ(株)代表取締役社長 麻生誠氏
カルデラ(株)代表取締役社長 麻生誠氏

Calderaは世界82カ国で販売、マーケティング、サポートを展開しており、これは麻生氏によるとLinuxベンダーでは世界最大のネットワークであるという。ユーザの多くはビジネスユーザーで、特に多数のサーバやワークステーションを管理する必要のある企業が多く、システム管理ツール『Volution』シリーズはそのようなユーザに対して提供されるものだという。また、Linux教育においても、『Caldera OpenLearning Couseware』がLPI認定教材として採用されていることを挙げ、標準に基づいたものであることを強調した。

引き続き、Ransom Love氏が、「UnitedLinux」の概要や、米Caldera Internationalのビジネスストラテジー、製品ロードマップなどを紹介した。

米Caldera International CEO Ransom H.Love氏
米Caldera International CEO Ransom H.Love氏

「UnitedLinux」は、米Caldera International、ブラジルConnectiva、独SuSE、米Turbolinuxの4社が共同で出資する有限責任会社として設立され、知的所有権やブランドを所有するほか、4社のメンバーで構成される技術チームを中心に、『UnitedLinux』ディストリビューションのロードマップ策定や仕様策定を行なう。経営は独立した経営陣が行ない、社員も独自に採用することになる。また、ISV、IHVなどのパートナー企業とは月に1回のブリーフィングと、年2回程度のミーティングを行なうことになる。パートナー企業については、詳細は未定としながらも、コストは公平に負担するべきとの観点から、有限責任会社「UnitedLinux」に出資を行なう企業とそうでない企業とに分けられるとの見通しを示した。出資企業は仕様策定などにもかかわることができるほか、配当を受け取る権利も有するが、出資しない企業は『UnitedLinux』ディストリビューションの動作確認などの支援のみを受けることになるようだ。

『UnitedLinux』ディストリビューションは、インストーラやデスクトップ環境などを含むものとなっており、1枚のCD-ROMにまとめられて提供されることになる。製品パッケージは、そのCD-ROMと各ベンダーの独自パッケージのCD-ROMがバンドルされた形になるようだ。開発は4社の技術センターが共同で行なっており、第3四半期中にベータ版を公開、『Caldera OpenLinux 4.0 “Powered by UnitedLinux”』製品は11月にリリースされる予定だ。また、『Caldera OpenUNIX/LKP “Powered by UnitedLinux”』も、2003年第1四半期をめどにリリースする予定だ。なお、ワークステーション向け製品については、『UnitedLinux』とは別のラインで開発されるものになるといい、これまでと同様のパッケージングになるという。

CalderaのOS製品ロードマップ
CalderaのOS製品ロードマップ。『OpenUNIX』のLinux Kernel Personalityも『UnitedLinux』ベースになるという。

『UnitedLinux』ディストリビューション開発のメリットとしては、ISV、IHVの動作確認コストを低減できる、ディストリビューション企業が独自のサービスやサポートに注力できるようになる、ユーザーはグローバルにサポートを受けることが可能になるといった点を強調。また、製品のアップデートについては、「大きいリリースを出すというよりは頻繁にアップデートする形になる」とし、Calderaでは『Volution Online』などのサービスを利用してオンラインでアップデートを提供すると語った。

Calderaのビジネスストラテジーについては、UNIXからLinuxへの移行を容易にすることで、レガシーアプリケーションをLinux上で使用してもらえるようにするという。また、現在の顧客層は多くのサーバやワークステーションを抱えた企業が多いといい、『Volution Online』をベースに、オンラインでのシステム管理ソリューションを提供するほか、中小規模のシステムに対しても、遠隔地からのサーバ管理ソリューションを提供するサービスプロバイダやリセラーを通じたサービスを提供するという。将来的には、『Volution Manager』と『Volution Online』などを組み合わせた『Volution Suite』で、レガシーシステムから最新のWebアプリケーションまでをトータルに管理するソリューションの提供を目指すとしている。

なお、記者発表会終了後にLove氏にインタビューしたところによると、『UnitedLinux』ディストリビューションのベースになっているのは『SuSE Linux Enterprise Server』であるといい、4社の技術をその上に搭載したものとなるという。開発は今のところスケジュール通りに進んでおり、「すべてのアスペクトで使ってもらえる製品にしたい」とのことだ。また、LKPやLi18nuxなどのLinuxの標準化仕様については、米Red Hatも積極的にコミットしていることを挙げ、「標準は1つだが実装が2つあると理解してもらえばいい」とのことで、実装により差別化を図ることができるとした。また今後は、「スタンダードをフルに実装したら、今あるものにとどまらずさらに発展させたい」と語り、標準化仕様の策定にも積極的にかかわるとの見解を示した。

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