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米SCO、UNIX知的財産権を管理する“SCOsource”事業部を創設、UNIXシステム共有ライブラリのライセンス販売を開始

2003年01月28日 00時00分更新

文● 編集部

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米The SCO Group(SCO)は、同社が保有するUNIX関連の知的財産権を管理するため、“SCOsource”事業部を新設し、調査を開始することを発表した。

SCOは現在、UNIXに関する特許および著作権などの知的所有権を保有している。今回設立された“SCOsource”は、これらUNIXに関する知的財産権を管理し、ライセンスプログラムを運営する。具体的な活動内容は以下のとおり。

  • SCOの保有する知的財産権に関する調査
  • UNIXソースコードなどの知的財産のライセンス提供

知的財産権の調査は、米Boies,Schiller and Flexne法律事務所のDavid Boies弁護士の支援を受けて行なわれる。Boies氏は米Microsoftの独占禁止法訴訟の際に米司法省側の主任弁護人を担当し、Microsoft分割の地裁判決を得たほか、米Napsterの著作権侵害に関する訴訟ではNapster側の弁護をつとめている。SCOは特許、著作権、そのほかの知的所有権の調査を行ない、著作権侵害の特定と対応のために同氏を雇ったとしている。

また、知的財産のライセンス供与については、第1弾として『SCO System V for Linux』を提供することが発表された。これはUNIXアプリケーションが利用するライブラリをLinux上で利用可能にするライセンスで、System V リリース3からSystem V リリース5に含まれる“ibcs2”(Intel Binary Compatibility Standard 2)に準拠した共有ライブラリに適用される。

このライセンスを利用することで、『SCO UnixWare』および『SCO OpenServer』上でのみ利用可能とされていたライブラリを、Linux上でも利用することが可能になる。ライセンス料は1CPUあたり149ドルで、企業顧客やOEMベンダーにはボリュームライセンス割り引きを適用するという。なお、『SCO System V for Linux』は『SCO Linux Server』利用者には無償で提供される。

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