米Caldera International(以下、Caldera)は6月26日、ソフトウェア開発者向けの新製品『Caldera OpenLinux Workstation, Release 3.1』(以下『OpenLinux Workstation 3.1』)と、サーバ向け新製品『Caldera OpenLinux Server』(以下『OpenLinux Server』)および『Caldera Open UNIX 8』(以下『Open UNIX 8』)を発表した。なお、今回発表されたのはすべて英語版のみ。
『OpenLinux Workstation 3.1』
『OpenLinux Workstation 3.1』は、カーネル2.4ベースのシステムに、『J2SE SDK 1.3』や『JBuilder 4 Foundation』、「KDevelop」(KDEの開発環境)を搭載し、JavaやC、C++での開発を念頭においた製品。搭載される主なソフトウェアは以下のとおり。
また、ブラウザベースの管理ツールである『Caldera Volution』の60日間トライアル版がバンドルされる。このツールは複数台のLinuxマシンを同時に管理する機能を提供する。
動作環境は以下のとおり。
価格は、60日間のe-mailサポート権利があるものが99ドル、製品のみの場合は59ドル。現在予約を受け付けており、7月2日から出荷される。
『OpenLinux Server』
『OpenLinux Server』は、中小規模サーバ用に開発されたディストリビューションで、デフォルトの設定でWebサーバ、ファイルサーバ、プリントサーバなどの機能を利用できる。また、サーバ目的では使用しないサービスは、サーバのパフォーマンス向上のためにデフォルトでは使用しない設定になっている。『Caldera Volution』、『Volution Online』、『Webmin』といったブラウザベースのリモート管理ツールもバンドルされており、サーバ管理コストを削減できるという。主な特徴は以下のとおり。
動作環境は以下のとおり。
価格は、サポート付きのものが799ドル、サポートなしのものが599ドル。
『Open UNIX 8』
『Open UNIX』シリーズはIntelアーキテクチャ上で動作する、エンタープライズ向けUNIXオペレーティングシステム。LSB(Linux Standard Base)に対応しており、Linuxのアプリケーションを利用することができる。また、SCOがこれまで開発してきたUNIXオペレーティングシステム『UnixWare 7』からのアップデートも可能。用途に合わせた以下の5つのエディションがある。
動作環境は以下のとおり。
価格は公表されていない。
米Caldera Internationalが掲げる“Unifying UNIX with Linux for Business”の実現に向けた戦略について以前紹介したが、今回の製品ラインナップの一新により、対象とするすべてのターゲットにアピールする製品をそろえたことになる。また、今後IA-64対応版も出荷される見通しとなっており、さらなる製品展開の充実が図られるようだ。
