ターボリナックス(株)は、11月19日に公開された『UnitedLinux V.1.0』をベースにしたエンタープライズ向けディストリビューション『Turbolinux Enterprise Server 8 powered by UnitedLinux』を12月20日に発売する。
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『Turbolinux Enterprise Server 8 powered by UnitedLinux』 |
『UnitedLinux V.1.0』は、カーネル 2.4.19、glibc 2.2.5、XFree86 4.2.0/3.3.6などを採用したディストリビューションコア。LSB 1.2やOpenl18Nなどをサポートしているほか、エンタープライズ向けの機能として、O(1)スケジューラや非同期I/Oのサポート、SMPサポートの強化、障害解析を可能にするネットワークコンソール機能やLKCDのサポートといった特徴をもつ。また、IBMやOracle、SAP、Computer Associates、Borlandなどのミドルウェアの動作検証が行なわれており、随時対応する予定だという。
『Turbolinux Enterprise Server 8 powered by UnitedLinux』は、この『UnitedLinux V.1.0』をベースに、ターボリナックスオリジナルのアプリケーションを搭載したもの。『IBM DB2 Universal Database Workgroup Server Edition V8.1 for Linux』の体験版や、同製品に最適化されたデータベース導入支援ツール『DBnavi』などがバンドルされる。おもに商用データベースやERP、SCMなどのミドルウェアを使用するプラットフォームとしての利用を想定している。
動作環境は以下のとおり。
- CPU……Pentium相当以上
- HDD……2GB以上推奨
- メモリ……64MB以上(128MB以上推奨)
- ビデオカード……VGA以上(ISAスロットに接続するものはサポート対象外)
パッケージはCD-ROM6枚と5種類のマニュアルで構成され、標準でバンドルされるサポート内容の異なる2製品がラインナップされる。製品名とサポート内容、価格は以下のとおり。
- 『Turbolinux Enterprise Server 8 Basic powered by UnitedLinux』
- サポート内容……1年間のアップデートパッケージ提供
- 価格……9万8000円(1台4プロセッサ/4サーバブレードまで)
- 『Turbolinux Enterprise Server 8 Advance powered by UnitedLinux』
- サポート内容……1年間のアップデートパッケージ提供、年3~4回のパッチCD送付、1年間のWebおよびメールによる“エンタープライズ・スタンダードサポート”、日本語によるセキュリティアナウンス
- 価格……16万8000円(1台4プロセッサ/4サーバブレードまで)
教育機関や官公庁、既存Turbolinuxユーザー向けの優待価格やボリュームディスカウント価格での提供も行なわれる予定だ。
また、ターボリナックスは、米UnitedLinuxのGeneral ManagerであるPaula Hunter氏を招き、『UnitedLinux V.1.0』および『Turbolinux Enterprise Server 8 powered by UnitedLinux』の紹介や、ISV、IHVの取り組みなどを紹介する“Turbolinuxエンタープライズ戦略セミナー”を開催する。セミナーの概要は以下のとおり。
- 日時……12月10日 13時15分~17時30分
- 会場……ダイヤモンドホテル プラザビル地下2階「スタールビー」
- 参加費……無料
