カルデラ(株)は、「OpenLinux 64 Release 3.1」(以下OpenLinux 64)を10月15日にリリースしたことを発表した。米Caldera InternationalのftpサイトよりISOイメージをダウンロードすることも可能。製品版の価格は6万9800円。
OpenLinux 64はIA-64対応のディストリビューションで、主な特徴は以下のとおり。
- インストール時に不要なポートを閉じているほか、ポートへの不正アクセスをチェックするソフトウェアを統合するなどのセキュリティ対策が行なわれた
- 64GBまでのメモリのサポート、Reiser FS対応、ソフトウェアRAID搭載などによる大規模システムへの対応が行なわれた
- 複数のネットワークアダプタの同時使用をサポートした
- Web上から安全にサーバを管理する「Webmin」機能を搭載
- 64ビット対応のJava VMを搭載
- Apache用のPerlモジュール、PHPモジュールを搭載
- Apache用のロードバランシングモジュールを搭載
- HTMLドキュメントで提供される製品マニュアルをWebサーバ上に置くことで、ローカル/リモートから参照できる「Docview」を搭載(Webサーバをインストールすることが必要)
主な仕様は以下のとおり。
- カーネル 2.4.5-6
- glibc 2.2.3
- XFree86 4.1.0
- gcc 3.0
動作環境は以下のとおり。
- CPU……Itanium 1基以上
- HDD……4GB以上推奨
- メモリ……1GB以上(最大64GB)
なお、スワップパーテーションをメモリと同じサイズ以上とることが推奨されている。カルデラ(株)によると、現時点で正式に対応を表明しているのは、富士通(株)の「PRIMERGY N4000」のみとなっているが、現在ハードウェアベンダーによる動作検証作業が行なわれており、今後各ハードベンダーから対応機種が発表されることになる。
また、次期IA-32用ディストリビューション「OpenLinux 3.1.1」については、現在米Caldera Internationalのダウンロードサイトでベータ版が公開されているが、12月7日からWorkstation版製品およびServer版製品の出荷が開始される予定だ。製品版の価格は未定。「OpenLinux 3.1.1」の主な仕様は以下のとおり。
- カーネル2.4.9または2.4.10
- glibc 2.2.4
- Xfree86 4.1
- gcc 2.95
- Samba 2.2.2
- KDE 2.1.1
- Li18nux certification
動作条件は以下のとおり。
- CPU……Pentium Pro/II/III/4、Celeron、AMD Athlon/Duron/Thunderbird
- HDD……550MB以上
- メモリ……64MB以上(128MB以上推奨)