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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第307回

ホンダ「STEPWGN」にオプションを付けると「移動オフィス」になる件

2023年02月25日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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 Hondaの大ヒットミニバン「STEPWGN(ステップワゴン)」。その純正オプション装着車で車中泊をしてみたところ、これが実に「移動オフィス」になりうるクルマであることを実感。ミニバンは家族のクルマという個人的固定概念を覆したのです。

ただ寝るだけが車中泊じゃない

 過去、様々な車種で車中泊を経験してきた筆者。その中でわかってきたのは「寝られる」と「寝ることができる」は違うということ。たとえばSUVなどで後席シートを倒し、フルフラット化して車中泊をしようとした場合、必ず問題になるのが「ラゲッジスペースにあった荷物をどこに置くのか」ということ。大抵は運転席と助手席に荷物を移動させることになります。荷物が少なければいいのですが、多い場合はかなりの重労働。さらに雨が降ろうものなら目もあてられません。つまり実運用の面で困難が伴います。それが「寝ることができる」という意味。結果的に助手席を倒して、そのまま寝るという選択肢になります。

 一方「寝られる」というのは、特に何かをする必要がなく、快適に就寝できるクルマのこと。それはN-VANのような軽バンか、今回ご紹介するSTEPWGNのようなミニバンのような車種にあたります。

 さて。「寝られる」クルマであるミニバンの中で、なぜSTEPWGNを選んだのか。それは「使える純正アクセサリーが用意されている」から。車選びでこういう視点はなかなかないと思いますが、実はとても重要だったりします。その使えるアクセサリーを実際に使って車中泊と仕事をした、というのが本稿のテーマ。ズバリ「出張にピッタリ! STEPWGNの車中泊ライフ」をご紹介しましょう。

MG-029(2万7500円/1本)

 ということで、今回お借りしたオプション満載のSTEPWGN SPADA。実際に乗ってみると、なぜか過去に乗ったSTEPWGNの中で一番の乗り心地。SPADA PLEMIUM LINEのタイヤは17インチなので別としても、AIR、SPADAは16インチでサスペンションは全部同じと聞いていただけに「これは一体?」と摩訶不思議体験。空気圧が怪しいとガソリンスタンドで空気圧を確認してもらおうとした時に、装着しているホイールが違うことを発見! ディッシュタイプのそれは、見た目だけのアイテムではなく、乗り心地の面でも効果がありそう。

 そういえば純正オプションを手掛けるホンダアクセスには、車両に合わせてホイール剛性を適正化したホイールを販売しているので、「きっと、このホイールも……」と広報に尋ねたところ「このホイールでそういう事はしていないと思いますよ」と笑われてしまいました。でもショックの角が丸く、乗り心地がいいのです。だから長距離ドライブに最適で、出張用車両にピッタリと思った次第です。

D1GPの会場(オフィシャルテント前)に置いたSTEPWGN

今回の取材で使った荷物たち

 今回は「D1グランプリ・エビス大会」(2022年のD1グランプリ終了! TOYO TIRESはGR86デビューイヤーでシーズン2位!)の取材も兼ねている都合、荷物は結構多め。

 3列目シートを床下に収納した状態で、カメラ機材が入ったバック2個にノートPCやストレージなどが入ったブリーフケース、着替えが入ったスポーツバッグ、他に撮影用照明器具を支えるライトスタンドやら脚立やら。そして枕と布団。筆者は枕が変わると寝られないのです。写真はそれらを積載した荷室の様子ですが、床一面に展開しているのがミソ。というのも取材の合間(セッションの間)は、クルマに戻っての作業が多いのです。その際、機材を入れ替えたりする都合、スタックしない方が便利。また寝る時も、荷物の高さがない状態なら2列目シートの背もたれを倒すだけで寝ることができるというわけ。

ラゲッジルームランプ

 さて、STEPWGNの荷室でイイと思ったのは、3列目シートの床下収納による荷室開口部の広さだけではありません。まずラゲッジルームとバックドアにランプが用意されているのです。つまり荷室が明るく、陽が落ちても懐中電灯を咥えて荷物を探す必要がないのです。そのランプをLED化(1個3850円)すると、明るさアップ!

運転席側のライティング(サイドステップガーニッシュ3万1900円+フットライト&センターコンソールイルミネーション2万2000円)

2列目シートの明かり

18時でこの暗さ! この中で作業をします

 取材後の作業を始めるわけですが、外は18時前だというのに真っ暗。灯りがないとクルマに乗り込むことすらできません。そこで嬉しいのが運転席のライティング。ドアをあければ室内灯はつきますが、さらにサイドステップガーニッシュにフットライトという組み合わせを取り付ければ、明るさはアップ。これが意外とイイのです。スライドドアにはライティングが備わっているようですが、足元を照らすライトはオプションでないと灯きません。

15.6インチ リア席モニター(14万9600円)の明かり

 2列目シートの天面には、リア席モニターがついていたのですが、その灯りも重要。これがとても明るく手元を照らしてくれます。そしてこのモニターが後に意外と有効活用できることがわかるのです。

オプションのAC100Vのコンセントはできれば付けたい

左側ラゲッジサイドランニング部

フタを取り外すとACコンセント(1万9800円)が姿を現す

MSI製15インチゲーミングノートPCでFFベンチを回してみた状態

 左側ラゲッジサイドランニングには、オプションでAC100Vのコンセント(1万9800円)が取り付けできるのです。電力容量は100Wで、トヨタと三菱のハイブリッドが用意する1500Wと比べると圧倒的に電力容量が足りず、筆者が仕事で使っているMSIの15インチゲーミングノートPCを、動かすのはリスクが伴いそう。ですが、走行中は充電をし、作業する時はバッテリーという使い方をすれば問題はありません。

ACコンセントのレセプタクル部

プラグを差し込んだ様子

カメラ機材を充電している様子

 他メーカーと異なるのは、埃をふせぐためかプラグを90度回転させないと刺さらないレセプタクルであること。昼間はいいのですが、夜や暗い場所ではコンセントの位置が見えずに難儀したり。ですので、あらかじめ延長タップをつなげておくことをオススメします。他メーカーにはあるAC出力ボタンを押さずとも、車両に電源が入っていれば出力できるのは、うれしいところ。普段こういう機能を使わない人は、押し忘れてしまいがちなのです。

USB PDチャージャー(1万2100円)

 STEPWGNが仕事で使えるクルマである理由、その2つ目は、おそらく自動車としては初となる45W出力に対応するUSB PDチャージャー(1万2100円)を用意しているところです。夜間、ほかのUSB端子のようなライトが灯かないのはちょっと使いづらいのですが、スマホのみならず、機種にもよりますがノートPC、さらにはカメラまで充電できます! ACコンセント同様、これはマストアイテムです!

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