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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第261回

Hondaのアッパークラスセダン「アコード」はメチャお買い得な1台だ!

2022年10月15日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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走りの良さはさすがアコード!
値段を考えれば安くも感じる

運転席に座る唯お嬢様

 まず驚いたのは、足の良さです。アクティブサスによって、しっとりとした乗り心地。とても500万円以下のクルマとは思えない上質さには、ただただ感心しきりです。シビックがスポーツ志向のやや堅めの足とすると、こちらは硬さを感じなくもないのですが、国産車トップレベルといいたくなるほどの上質感。目を閉じたらプレミアムセダンと言われてもわからないかもしれません。

 ただ、静粛性に関しては、それなりというのが正直なところ。プレミアムと同じレベルを求めるのは酷と思いつつも、足がよいだけに、もう一段階静粛性を求めたくなってしまいます。とはいえ、後席に座る唯お嬢様は極上の乗り心地に「いいではありませんか。これで500万円以下はお値打ちではありませんこと?」と、なぜか普段とは異なる言葉遣いで賛辞。

 では、走りはイマイチなのか? というと、きちんと走りが楽しめるあたりがHonda車の魅力。見た目と異なり、ステアリングを切った時などでボディーそのものに適度な軽量感と低重心感を覚えます。これにe:HEVユニットのリニアな加速が加わって、街乗りを楽しくさせてくれるのです。もちろんシビックほどキビキビしているわけではないのですが、落ち着いたオトナの余裕、みたいなものでしょうか。もちろん、もっとパワーがあれば、とか欲は出てくるのですが、普段使いには十分すぎる加速力があります。

 ワインディングなどでSPORTモードを選択すると、その楽しさはさらにアップ。ここでおてんばお嬢様の唯さんに運転をチェンジ。「あ、思ったより楽しいクルマですね。それに運転しやすいですね。ボディーの大きさをあまり感じません」というわけで、唯お嬢様から合格点をいただいた次第。

 ノンプレミアムだけどフラグシップ。その難しい立ち位置にいるアコードですが、装備と乗り味、そしてシビックの値段を考えると安い! と言いたくなってしまうほど、デキのよい1台でした。これは思わぬ掘り出し物です。

 そして、このアコードもですが、Hondaは新型シビック TYPE R、電気自動車のHonda eと、500万円弱の価格帯に個性的で魅力的な車種が多いなぁとも。ちなみにおてんばの唯お嬢様は「私ならTYPE Rですね」と一択の様子ですが、筆者は「街乗りならHonda:eが一番だけれど、仕事で使うことを考えるならアコード。でもラストガソリンエンジンかも、ということを考えるとTYPE Rだよなぁ」と、買えぬ狸の皮算用。

 車選びって、こういう時が一番楽しいんですよね。そんな楽しい思いをさせてくれるHondaはやっぱりクルマ好きの心をキチンとつかんでいるな、と思いながら、お買い得感たっぷりの魅力あふれるアコードの試乗を終えました。

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添える。

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