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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第76回

ポルシェの歴史を知れる356と911とカップカーに触れた

2021年01月11日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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ワンメイクレースのサーキット専用マシン
「ポルシェ 911 GT3 Cup」

 最後に、最新のポルシェから1台。レース場でしか見かけることができない(公道走行不可)2001年から行なわれている、ワンメイクレース「ポルシェ・カレラカップ・ジャパン」の参戦車両911 GT3 Cupです。

911 GT3 Cup

 Type991をベースとする911 GT3 Cupには、リアに460馬力を発生する3.8リットル水平対向6気筒ターボエンジンが搭載されています。

911 GT3 Cupのリア

911 GT3 Cupのリアには、導風口が設けられている

リアフードを開けると大型のエアクリーナーが見える

エンジンオイルの給油口

リアフードはカーボン製で軽量

ウイングは角度調整可能。フロント側のネジ位置で角度を調整するタイプだ

 カーボン製のリアエンジンフードを開けても、見えるのはエアフィルターとオイルや冷却水の給油口のみ。ジャッキアップしないとエンジンの姿を見ることはできません。レース用車両なのにエンジンのメンテナンス性が悪いのでは? と思いましたが、広報担当によると「滅多にエンジンのトラブルはありません」とのこと。

フロント側のフードを開けた様子

本来ラゲッジスペースだった所

燃料タンクはドライバーシート側に寄せられている

フロントサスペンションの取り付け部。キャンバー調整が可能だ

 給油はフロントのボンネットを開けて行ないます。このボンネットもカーボン製で軽量。RR(リアエンジンリア駆動)なのでフロントにはほぼ何もありません。

911 GT3 Cupの車内

911 GT3 Cupドアの内張はカーボン製

ステアリングホイールはD型を採用

アクセル、ブレーキ、クラッチペダルは市販品をベースとしている

ステアリングにはパドルが取り付けられている

頭部まで覆われたバケットシート

レーシングカーらしく室内はスパルタンそのもの

助手席側から見た様子

扉が開かなくなっても脱出できるよう天井には蓋が設けられている

 車内はレーシングカーらしく、とてもスパルタン。このType991からパドルシフトが採用されました。フルバケットシートにもポルシェのロゴが刺繍されています。

ポルシェ・カレラカップ・ジャパンは今年で20周年を迎えた。なお注文時は真っ白のボディーで納車されるとのこと

ホイールはセンターロック式だ

 ちなみに気になる値段ですが、ポルシェ・カレラカップ・ジャパンへのエントリー費用を含めて3000万円でお釣りがくるとのこと。ほぼ同じ車両価格のTCRクラスよりもハイパワーだから「オトク」かも? しかも、911 GT3 Cupはスーパー耐久シリーズやニュルブルクリンク24時間レースに参戦していることから、そちらへの参戦も視野に入れることができます。

 広報担当によると「イニシャルコストは高額に思えますが、接触を除く破損を除けば、クルマとして壊れることはほぼなく、ランニングコストはレース車両としてはかなり安価」だそう。レース毎にエンジンをバラして……という必要がないことから、エンジンフードを開けてもエンジンを拝むことができないのかと納得。さらに他カテゴリと比べ、中古マーケットが確立されているため、マシン売却も容易だとか。そう考えると「初期費用はかかるものの、その後の運用コストとマシン売却を考えるとハードルが低いワンメイクレース」と思えてきます。もちろん、筆者には買えませんが。

 ここで紹介したポルシェたちは、今でもサポートを受けることができるとのこと。マシンメンテナンスからアマチュアレースまでサービスを提供するところに、ポルシェの恐ろしさを感じずにはいられません。ASCII.jpでは、今年もポルシェを紹介しますのでお楽しみに。

ポルシェ最新のロードカー「タイカン」。同社初の純EVだ

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