今回発表されたUMPC「LOOX U」(U/B50)では、「Centrino Atom」プラットフォームの採用でシステムパフォーマンスの強化が図られているが(関連記事)、それ以上にこだわりを感じるのが使い勝手の工夫。
特にキーボードは打ちやすいように改良されたという。UMPCで夢のタッチタイピングを実現できるのか、非常に気になるところ。少し細かく見ていこう。
5段から6段配置になったゆとり
最大の変更は従来の5段・56キーから6段・68キーに変更されたこと。従来は「Delete」キーや「Tab」キーなどはFnキーを押しながらの入力となっていたが、キー数が増えたことでこれらが単体のキーとして用意されている。
また、従来はファンクションキーはすべてFnキーと同時押しだったが、U/50BではF1~F6までのキーを単独で入力できるようになった(F7~F12まではFnキーとの組み合わせで入力)。
左上に「Esc」「Tab」「漢字」キーが横に並んでいる点はちょっと特殊かもしれない。また、F7以降のキーも単独で入力したいという声もありそうだが、この記事のようにキーボードカスタマイズソフトでキーを入れ替えるとより便利に使えそうだ。
キーピッチも拡大! その打ち心地は?
基本レターキーのキーピッチが従来の約14mmから約15mmに拡大され、さらにキートップの面積を小さくすることで隣のキートップまでの幅が約3mmから約4.2mmに広がった。従来機と比較して、キーの数を増やしながらもタイピングしやすくなった。
ではタイピングできるかどうかと問われれば、「できるけど長文は疲れそう」という印象だ。
筆者はLOOX Uより一回り大きい「LOOX P」常日頃愛用しており、これに慣れている身としては若干狭い感じがする(ちなみにLOOX Pのキーピッチは16mm)。
ただ、「KOJINSHA SC」シリーズなどキーピッチ14mmのキーボードを採用する製品は個人的にギブアップであり、そう考えればタイピング可能なボーダーラインといえる。
簡単なメモ書きやメールの返事をひとこと書くぐらいなら余裕で使えそうだ。
LOOX U/B50(店頭モデル) | |
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CPU | Atom Z530(1.6OGhz) |
メモリー(最大) | 1GB(1GB) |
HDD | 60GB |
ディスプレー | 5.6インチワイド(1280×800ドット) |
グラフィックス機能 | チップセット内蔵グラフィックス |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Ver2.1+EDR |
バッテリ駆動時間 | 約5.3時間(標準バッテリ) |
本体サイズ | 幅171×奥行き135×高さ33(最薄部26.5)mm |
重量 | 約565g |
想定実売価格 | 13万円前後 |