地デジ完全移行まで早いものであと2年半、読者の皆さんはすでに地デジ受信環境を整えているだろうか。恥ずかしながら筆者は「もう少し待ってたらもっと安くていい製品が出てくるだろう」と未だに地デジは「待ち」に回っている状態である。
まだまだ待ちかな、と思っていたのだが、今回地デジパソコンでは初めて「これは欲しいかも」と強烈に思う製品に出会ってしまった。それがこれから紹介する、富士通の「FMV-DESKPOWER F/C70N」である。
テレパソとは異なる趣の筐体デザイン
F/C70Nを一言で説明するなら、地デジチューナー内蔵の液晶一体型パソコンだ。機能で言うなら、地デジハイビジョンテレビ+DVDレコーダー+Windowsパソコンといったところ。
搭載ディスプレーは19型ワイドで、解像度は1440×900ドット。白を基調とした筐体デザインは、大画面でがっちりとしたいわゆる「テレパソ」とは異なる趣だ。カラーは白のみだが、富士通の直販サイト「WEB MART」では、取り替え可能なスピーカーパネルを追加で購入可能だ(スノーホワイト、ホワイト&ブルー、ピンク)。
DVDスーパーマルチドライブのイジェクトボタンなどがタッチセンサーになっているなど、デザイン的にかなり作り込まれている。台座が回転するようになっている上に、画面を傾けたり上下の高さを変えることも可能で、見た目がかっこいいだけでなく、使い勝手も考慮されている。
注文時にIEEE 802.11b/g/nの無線LANを内蔵するかを選択できるので、アンテナケーブルの都合で本体をEthernetのポートから離れた場所に設置してもネットワークにつなげられる(ただしデータ放送のインタラクティブ機能を利用するにはEthernetが必須)。
本体を設置し、電源ケーブルとアンテナケーブルをつなぐだけでハードの設定は完了。地デジは視聴地域の設定などをすればすぐに見られるようになる。