ウェブの動画やサービス、デジタルカメラで撮影した写真、あるいは録画した番組を家族みんなで楽しめるように、大画面テレビに接続することを前提として設計されているのが「リビングPC」だ。以前からリビングPCというジャンルの製品はあったが、大画面テレビの普及により、その存在意義は大きくなっている。
そんなリビングPCに長年力を注いでいるのが富士通だ。同社ウェブ直販サイト「富士通 WEB MART」オリジナルモデルである「FMV-TEO/C90N」は、リビングで使うことにこだわって開発された、リビングPCの集大成と言っても過言でない機種だ。
HDDレコのように使えるパソコン
FMV-TEO/C90Nの外観は、一見するとデジタルレコーダーのようなデザインだ。本体は幅340×奥行き357.5×高さ65mmとテレビラックに十分収められるサイズ。デジタルレコーダーなどのAV機器と並んでいても違和感がない。
当然、キーボードやマウスはワイヤレスで、しかもキーボードには「フラットポイント」(タッチパッド)が搭載されている。このキーボードだけでキー入力はもちろん、マウスポインターの操作も可能だ。さらにリモコンも添付されているので、テレビから2~3mほど離れた位置のソファに寝そべりながら操作する、といったこともできる。
テレビとはHDMIで接続し、パナソニック(VIERA)やシャープ(AQUOS)など一部のテレビメーカーのHDMIリンク機能に対応する。テレビのリモコンでTEOの電源をオン/オフしたり、TEOに搭載されているAV統合ソフト「MyMedia」を操作して動画や静止画を表示したりできる。