世界的不況の中、2008年のパソコン業界は活気があった。「LOOX U」などのUMPC(Netbook)ブームが到来したのが大きな要因だが、デスクトップパソコンでも液晶一体型がブームとなった。
富士通の「FMV-DESKPOWER F」シリーズは、その中でもダントツ人気を誇るパソコンだ。
同社の直販サイト「WEB MART」では、19型ワイド液晶パネルの「F/C70N」と、16型ワイド液晶パネルの「F/C50N」の2機種が販売されているが、筆者のお気に入りはF/C50Nだ。
スタイリッシュというよりかわいい存在
Fシリーズの人気を支えている大きな要因は本体デザインだと思う。CMや写真だけ見てもピンとこなかった筆者だが、実物を目の前にしてみると印象が全然異なった。
まず幅394×奥行き180×高さ307mmという本体サイズは予想以上に小さい(高さは307/327/347mmの3段階で調節可能)。そして、どこから見ても角ばっている部分がない外観。Windowsパソコンとは思えない感じで、堪らなく愛らしいのだ。
F/C50Nはホワイトカラーとブラックカラーがあり、形状はどちらも同じ。しかしホワイトは柔らかい印象を、ブラックはシックな印象を受ける。部屋に置いてみると雰囲気がかなり異なるから不思議だ。
また、本体を支えるパイプ風のアームのシルバーカラーもデザインのコントラストに一役買っており、高級感を持ちつつ、でもかわいらしい感じなのだ。
雰囲気的にはリビングに置いてもいいのだが、本体が小さいことを考えるとむしろ寝室のベッドの脇に置いて使うと便利そうだ。寝る前にテレビを見たり、ウェブで調べものをするのに最適だろう。