直感的な操作系と、グランドツーリングカーとしての真価
ステアリングの形状が変わったり、内装も一部変更。適度なスポーツカーらしさと上品さが同居した居心地のよい空間です。
ステアリングにはブーストボタンと、指定した走行モードに切り替えるショートカットキーを配置。ブーストボタンを押すと10秒間だけ最高出力が70kW(約95馬力)増強されるとのこと。
メーターパネルのLCD表示は意外にもシンプル。以前のアウディは地図を表示をしていたのですが、試乗時間が限られていたことや操作方法がわからない部分もあり、表示させることができませんでした。ここらへんはもう少し試したいところです。
走行モードはエコ、ノーマル、ダイナミックのほか、RSモデルらしく「RSパフォーマンス」や2つのカスタマイズを用意。乗り味が劇的に変わります。
スーパーカーの加速と
高級セダンの乗り心地が同居する「究極の1台」
以前、A6のアクティブサスペンション装着車に乗ったときに「こんなにしなやかな乗り心地のクルマはない」と思ったのですが、その美質はRS e-tron GTパフォーマンスにも受け継がれているようで、とってもマイルド。
でありながら、オンザレールの走りが楽しめると、まさに理想的な足。113万円の効果、おそるべしといったところでしょう。
しかも車内は静かですから、まるで高級セダンといったところ。同じ金額を出してガソリンエンジン搭載の高級セダンを買うなら、こちらの方が圧倒的に快適だったりします。
そして、アクセルを踏めば何のためらいもなく怒涛の加速。このクルマは一体何なんだ? スポーツカーなのか? グランドツーリングカーなのか? それともセダンなのか? そういったものを超越して、とにかく乗り心地が良くて速いアウディなのです。
前のe-tron GTも素晴らしいクルマでしたが、4年という歳月は、e-tron GTを大きく進化させるに十分な時間だったのでしょう。隔絶たる差があります。
メルセデスやBMWではなく、アウディを選択する価値を教えてくれる1台です。同社は想定していたEVロードマップを書き換えるなどやや迷走感がありましたが、アウディがプレミアムEVブランドの覇権を諦めていないことを実感できるクルマでした。
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