ダンロップの新型スタッドレスタイヤ「ICE PRO(アイスプロ)」が登場しました。どのような特徴があり、実際に使ってみるとどうだったのか、冬の試乗会に参加したのでそのときの様子をレポートします。
あえて一部の性能を抑えて氷上に特化した
ダンロップから新型スタッドレスタイヤ「ICE PRO(アイスプロ)」が発表されました。その最大の特徴は、氷上性能に振り切ったところにあります。サイズは13インチから22インチまでの99サイズで、8月から販売が開始されます。
聞けばアイスプロは、氷上性能に特化するため、あえて一部の性能を諦めているそうです。具体的に言えばライフ性能が、旧モデルである「WINTER MAXX03(ウインターマックス・ゼロスリー)」よりも若干短いというのです。ただし、ダンロップいわく「もともと夏場の舗装路での使用も考慮して、十分な余裕を持たせており、その余裕の分を氷上性能にシフトした」と言います。また「経年劣化による硬化が抑制されているため、効き目の持続には、むしろ強化されている」とか。
ちなみに、なぜダンロップがそのような尖った製品をリリースしたのかといえば、そこには2024年に発売されたダンロップの人気商品「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」の存在があります。シンクロウェザーは高い雪上性能を備えており、非常に幅広い気候に対応できるオールシーズンタイヤです。「年に数回の積雪に備える」というユーザーにはぴったりの製品なのです。
そんなシンクロウェザーが登場する前は、雪の少ない地域の人でも、少しでも雪を走る可能性があれば、スタッドレスタイヤを用意する必要がありました。そのため、ダンロップではスタッドレスタイヤであっても、雪のない舗装路を走れるように、雪上や氷上だけでなく、濡れた路面、乾いた路面、さらには高いライフ性能まで、すべての性能をバランスすることを目指した商品となっていました。
しかし、少しくらいの雪道にも対応できるオールシーズンタイヤ、シンクロウェザーが登場すれば事情が変わります。年に数回程度の雪道であれば、シンクロウェザーで十分。その分、スタッドレスタイヤは、より雪道や凍った路面に特化したタイヤにできる! となります。それが尖った性能であるアイスプロ登場の理由になりました。
また、降雪期間だけスタッドレスタイヤを履き、夏場はサマータイヤに履き替えるという使い方であれば、ライフ性能のデメリットも少ないはず。シンクロウェザーを持つ、ダンロップならではの戦略と言えるでしょう。
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