2025年は数々のスポーツモデルの終焉が発表された年でした。今回紹介するトヨタのスポーツカー「GRスープラ」もそんな1台。2025年3月にファイナルエディションが発表され、2026年3月に生産を終了すると公式サイトにも記載されています。惜しまれながら生産終了となるこのスポーツカーを、改めてチェックしてみました。
歴代スープラとは異なるコンセプトを感じたモデル
スープラの名が復活したのは2019年のことでした。BMWとの共同開発で誕生したこのモデルは、歴代スープラと同じく直列6気筒エンジンを搭載しているというアイコニックな共通点を持っていました。
しかし、歴代スープラはGTカー的なキャラクターが強かったのに対して、このGRスープラはスポーツカーの毛色が濃いモデルへとキャラ変して登場しました。「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を求めたクルマを目指したからです。
歴代スープラが2+2のレイアウトだったのに対し、GRスープラは完全なる2シーターだったことからも、コンセプトが異なるモデルであることをアピールしているようでした。
運転席に座ると「GRスープラはピュアスポーツカーである」ということを強く実感させられました。全幅1865mmというサイズの割に室内はタイトで、ドアの厚みとセンターコンソールの主張が激しい印象です。
初めてGRスープラに乗り込む人ならば、外から見たイメージからは想像できないほど室内は狭く感じると思います。“包まれ感”がすごく、座っただけで「あ、スポーツカーに乗ってる」と思わせるものでした。
街乗りでも感じるスポーツカーの世界観
今回試乗したのは、直列6気筒エンジンを搭載するトップグレードのRZで、トランスミッションは初期モデルからラインナップされている8速ATです。2022年の改良でRZにのみ6速ATが追加され、そちらの方がマニアには人気が高いのですが、あらためて乗ってみるとこの8速ATもいいなと感じさせます。
搭載されているトランスミッションはBMW系ではおなじみのZF社製8HP。街乗りではスムーズに変速していき、回転バランスに優れる直列6気筒エンジンとの組み合わせも相まって、パワートレインは、コンフォート性能(快適性)向上に寄与している印象です。
ただ、街乗りでの乗り心地はスポーツカーらしいと感じられます。乗り心地は悪くなく、突き上げ感なども抑えられていますが、ホイールベースが短いため、リアタイヤからの振動は比較的ダイレクトに伝わってくる感触があります。乗り心地重視のGTカーとは違う世界観と言えるでしょう。
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