4代目へと進化した日産の軽自動車「ルークス(ROOX)」。スライドドアを有するスーパーハイト軽自動車は、日本市場でも大きなシェアを誇っています。激戦区でもあるこのクラスですが、ここで戦うためにルークスはどう進化してきたのか? プロトタイプ試乗で見えてきたことをお届けします。
デザインチェンジで室内空間を確保!
今回のフルモデルチェンジではデザインが大きく変わりました。先代では日産のデザインアイコンであるVモーショングリルが採用されていて、スタイリッシュな印象を意識したデザインとなっていました。しかし、4代目ルークスのデザインテーマは「かどまる四角」で、親しみやすい印象となりました。
このデザイン変更は室内空間の確保にもつながっていて、先代モデルよりさらに広々とした室内になっています。広い室内空間の実現にはほかにも工夫があり、フロントガラスの傾斜が先代モデルよりも起き上がっています。
このクラスは室内空間が広いことが、ユーザーに評価されるか否かの大きなポイントとなっていますが、その望まれる部分をしっかりと進化させてきました。
実際に乗り込んでみると想像どおり広々としています。同クラスのライバルたちと比べてもクラストップレベルと感じるほどです。また、フロントシートに座っても広いと感じますが、リアシートの方が大きな驚きでした。大きなリアサイドウィンドウやリアシートからの前方視界の良さなどが際立っている印象で、リアシートの開放感が高いと感じさせる1台です。
実際に走らせてみて感じた〇と×
走り始めて最初に驚かされたのは、比較的静粛性が高いことです。室内空間を広く確保するためにフロントウィンドウの角度が先代よりも起き上がったのですが、遮音ガラスを採用したり、遮音材の配置を見直していたりするなどの工夫が効いていそうです。
良好な印象を受けたのは、電動パワーステアリングの制御。今回のフルモデルチェンジでは駐車時などの取り回しのしやすさを考え、低速域で軽く操作できるような設定にしたと事前に説明がありました。その時はステアリングインフォメーションが薄くなってしまうかと不安に思っていましたが、車速が高い領域ではしっかりとステアリングインフォメーションが残っていて、フロントタイヤとのコミュニケーションが取れる感触でした。
ただ、不満に感じるポイントもあります。まず動力性能です。今回はターボグレードに試乗しましたが、速度の伸びは同クラスのライバルと比べて今一歩。エンジンパワーやトルクといった要素も大きいかもしれませんが、トルクバンドを外さないようにするためのトランスミッションの制御も大きく影響していそうです。
また、コーナリング時のロール感も「横転してしまうのでは?」と、やや不安になる感触で、高速コーナー時のスタビリティーはライバルの方が優れていると言えます。
後部座席の好印象は実際に走ってみても変わらずでした。後部座席からも視界が広く、走行中も快適。また、後部座席用のシーリングファンも備わっているほか、静粛性の高さは後部座席でも感じられ、前席との会話もしやすくなっていることから、後部座席の快適性はかなりのハイレベルと言えるでしょう。
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