ポルシェの稼ぎ頭「マカン」が約12年ぶりにフルモデルチェンジ! しかも、バッテリーEV(BEV)になったと聞いたら、乗らないわけにはいかない。ということで、短い時間だが試乗したのでレポートをお届けする。
EVになるもポルシェっぽさは失われず
寸法は全長4784×全幅1938×全高1622mmと、従来のマカンとあまり変わらない。それゆえか、パッと見た程度は、ヘッドライトがタイカン風になったこと以外、従来モデルとの違いを見出すことは難しい。それだけ、前モデルが完成されていたということだろう。
だが「最新のポルシェが最良のポルシェ」というフレーズと、ポルシェ初の電気自動車「タイカン」の出来栄えから、期待するなという方が無理というものだ。
車重は2605kgとヘビー級で、前後に搭載した2基のモーターにより、0-100km/h加速が5.1秒、最高速220km/hという俊足ぶりを発揮する。ちなみに、最高出力は408馬力、最大トルクが650N・m。気になるバッテリー容量は100kWhで、一充電走行距離(WLTPモード)は613kmだ。
充電ポートは運転席側がAC、助手席側がDCと分けて配置。AC充電は最大11kW、DC充電は最大270kW入力に対応する。
すんなり移行できる「静かなマカン」
走り始めると、「静かなマカン」という当たり前な感想が口を紡ぐ。滑らかでパワフル。2.6トンと、以前試乗したICE(ガソリンエンジン)の「マカン T」より800kgも重いのに、マカン Tのような軽やかさを覚える。でありながら、EVのマカン 4の方が明らかに速く、鋭い加速をみせる。
驚くべきは、乗った瞬間から「ポルシェ」と分かること。当たり前のことと思われるだろうが、ICEとBEVは動力源だけでなくエネルギー源も異なる。つまり、クルマの構造そのものが違う。それゆえ他社の中には、そのメーカーの独自性が失われているBEVも散見される。
だがポルシェは、タイカンとマカンでポルシェらしさを実現させた。重厚感のあるステアリング、踏み込む角度に素早く反応するアクセルレスポンス、コーナリング時の安定感、高速道路走行時の直進安定性などなど。
今までICEマカンに乗ってきた人が、BEVマカンに乗り換えても、すんなりと受け入れられる。「最新のポルシェが最良のポルシェ」というキャッチフレーズは、空冷ICE、水冷ICE、ハイブリッド、BEVとパワートレインに関係ないのだ。
車内を見ると、メーターパネルがカーブドLCD化されてイマドキに。
走行モードは、オフロード/ノーマル/スポーツ/スポーツプラスの4種類。ステアリングホイール側でも調整できる。ちなみにマカン 4にはブーストボタンは用意されていない。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第681回
自動車
Jeep「コマンダー」はガラガラ音も愛おしい。純ディーゼル搭載の7人乗りSUVが教えてくれる心のゆとり - 第680回
自動車
「OK Google」が軽自動車で使える感動。日産「ルークス」が激戦区で選ばれる3つの理由 - 第679回
自動車
330万円から!? マツダ新型CX-5が「今年のSUV最高傑作」と断言できる理由 - 第678回
自動車
EVである前に軽自動車。スズキ「eSKY」が示す、日本の日常に寄り添う最適解 - 第677回
自動車
「ついに911、お前もか…」伝統の変化を嘆く前に乗るべき、約2000万円の超ピュアな「カレラT」 - 第676回
自動車
メーカーチューンの理想形! 2L化した特別ロードスター「12R」が魅せる至高の人馬一体 - 第675回
自動車
街乗りは不便でも悪路走破性は最強! ファミリーカー目線で斬る「ジムニー ノマド」のリアルな実力 - 第674回
自動車
軽自動車なのにフラッグシップ級の充実度! 三菱・新型デリカミニの最新コネクテッド機能を徹底検証 - 第673回
自動車
【予算30万円台】車中泊もこなす神コスパ! 日産「ウイングロード」の中古を推したい3つの理由 - 第672回
自動車
さらばA110。プロが自腹買いする名車。最後の過激な限定車「アルピーヌ A110 R 70」の魔力














