やり込み要素(アイテムクリエイション)も充実!
シリーズ復権は果たせたのか?『スターオーシャン6』を5つのポイントで語り尽くす!
魅力その5:アイテムクリエイションで規格外の装備を生み出す楽しさ
「スターオーシャン」シリーズの特徴的なシステムの1つ「アイテムクリエイション(以下、IC)」は本作でも健在。シリーズ恒例のキャラクター「ウェルチ・ビンヤード」と出会い、話を進めることで、「調合」「細工」「鍛冶」「機械」「錬金」「執筆」「合成」と計7種類のICを実行可能になる。
素材を消費して新たなアイテムを作り出すIC。序盤は回復アイテムを「調合」して上位アイテムにするくらいだが、中盤あたりでICのレベルを上げられれば、ストーリー進行上ありえないほどの性能の装備を入手できるのもシリーズのお約束となっている。
これは決してバグとかではなく、システムに許容された遊び方の一つなので後ろめたいことはなにも無い。ある意味「裏技」じみているが、たどり着くまでには相応の時間(セーブ&ロード)もかかっているので、完成した時には達成感すらあった。
終盤やクリア後のやり込みダンジョンに挑むあたりには、装備に付いた「ファクター」という特殊効果を厳選&合成していくことになるが、それはやらなくてもクリア可能だ。
総じて傑作と呼ぶにふさわしいRPG。やって損なし!
ここまで本作の魅力を紹介してきたが、いずれの要素も「スターオーシャン」として非常にハイレベルにまとまっていると感じた。ゆえに、良質なRPGを遊びたいという人には文句なくオススメできる作品だ。
ただ、いくつか惜しいと感じる点はある。そのなかでも筆者はメニュー画面の動きがもっさりしているのが最も気になった。前述のICで何度もセーブ&ロードを繰り返す場合、その動きの遅さはそこそこのストレスになる。
そのほか、VAアクションは楽しいが、カメラをぐりんぐりん回すので酔いやすかったり、周囲の宝箱などを探す「サーチ」アクションを移動しながら行なえなかったり(完全に静止する必要がある)と、やや快適性の面では難のある部分があったと思う。
しかし、それらの点を差し引いても、王道展開でおもしろい物語、感情を揺さぶるキャラクターの心理描写、シンプル操作で爽快に楽しめる戦闘など、本作を遊ばないのはもったいないと言えるだけの魅力が十分に備わっていると感じた。
また、2人の主人公、冒険したくなるフィールドやICのやり込みなど、シリーズでも人気の高い2作目3作目のころに感じたワクワク感を再び味わえたことは、様子見をしている往年のシリーズファンに「安心して遊べ」と言いたくなる体験だった。「ケニー」一族の話など、過去作との匂わせにはウンウンと頷けるだろう。
もちろん、本作がシリーズ初めてという人にオススメできるのも間違いない。物語としては単体で綺麗にまとまっており、世界観としての前後のお話を知っていなくても問題なく楽しめるのでご安心を。
筆者の個人的な感想で言えば、本作はシリーズの復権に足るだけの魅力が詰まっていると感じた。「スターオーシャン」シリーズと言えばコレ、というポイントを押さえつつ、バトルシステムなど挑戦すべきところは挑戦している印象だ。
願わくば、今後もシリーズが続いてくれることをいちファンとして祈るばかりである。
【ゲーム情報】
タイトル:スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE
ジャンル:RPG
販売:スクウェア・エニックス
開発:トライエース
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)
発売日:発売中(2022年10月27日)※PC(Steam)版は10月28日
価格:
通常版:8778円(パッケージ/ダウンロード)
DIGITAL DELUXE EDITION:1万1858円(ダウンロードのみ)
DIGITAL DELUXE EDITION UPGRADE:3300円(ダウンロードのみ)
LIMITED EDITION:1万8000円(パッケージ・PS5/PS4のみ)
プレイ人数:1人
CERO:B(12歳以上対象)
※PlayStation 4版またはXbox One版をお持ちの方は、追加の費用なしでPlayStation 5/Xbox Series X|Sにアップグレードいただけます。アップグレードはPlayStation 4からPlayStation 5/Xbox OneからXbox Series X|Sのみに適用されます。また、PlayStation 4のディスクからアップグレードを行なう場合、ディスクドライブ付きのPlayStation 5本体が必要です。
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