圧倒的な走行性能と静粛性
ロングドライブも疲れにくい
走り始めて気づくのは圧倒的な静粛性と微振動の少なさ。BEVは総じて静かで、走りも滑らかなのですが、e-tron GTはGTの名を冠するだけあって一頭地抜けている印象。実に快適な室内空間。いつまでも走り続けていたい、ステアリングを握っていたい、という気分です。車体重量が重く、そして床面にバッテリーを敷きつめているため、すごい安定感! 2280kgという車重ゆえか足はやや硬めのセッティング。街乗りよりワインディングに適しているという印象で、このあたりもGTカーらしいなとも。街中では段差でコツコツとした感触が伝わりますが、タイカンほど硬質ではないので不快さは少なめ。
タイカンの上位モデルと比べるとマイルドなのですが、それでも踏めば背中がシートバックに張り付くかのような強烈な加速体験が味わえます。しかもほぼ無音で! 「もうこれで十分です」という気持ちになること間違いありません。
タイカンとの違いは? というと、緊張を強いないという一言に尽きる印象。タイカンは精密機械を扱っているというような運転フィーリングで、ドライバーの操作に対して俊敏かつクイックな挙動をみせます。一方のアウディはゆったりとした雰囲気。スポーツカーメーカーのクルマの作り方と、高級サルーン作りに長けたメーカーの味付けの違い。同じシャーシなのに、ここまで味付けの違いを体験すると、「BEVはバッテリーとモーターがあれば、どれも同じようなクルマができる」という論客の底の浅さを感じずにはいられません。
アウディの新フラグシップといえるe-tron GTに触れ、そしてポルシェのタイカンに触れて思うのは、クルマの未来は明るいということ。メーカーの個性はしっかりと残り、そして今まで体験したことのない走りの楽しさ、快適さが味わえる。もちろんガソリン車も捨てがたい魅力があります。望みうるなら、ガソリン車とBEVの2台所有したい! そんなことを改めて思ったのでした
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第638回
自動車
トヨタ「ヤリスHV」で熊本〜東京1200km走破! リッター33km超えの驚異的燃費と引き換えに失ったもの -
第637回
自動車
【働くクルマ】昔よく見た「宮型霊柩車」の知られざる架装費用と奥深い秘密を徹底解剖 -
第636回
自動車
後席も荷室も我慢しない! FIAT500の魂を受け継ぐ5ドアSUV「600(セイチェント)」がめちゃ優秀 -
第635回
自動車
カタログ値超えの実燃費! ゴルフ ヴァリアントで1000km走破に挑んでわかったディーゼルの強み -
第634回
自動車
2060万円払って「不便」を買う!? ポルシェ「911 カレラT」が世界一ぜいたくな理由 -
第633回
自動車
新車の値上げに疲れたらコレ! 予算30万円台で買える三菱「トッポ」がコスパ最強すぎる件 -
第632回
自動車
家族車=ミニバンはもう古い? あえてミニバンではなく「3列SUV」を選ぶ3つの理由 -
第631回
自動車
予算100万円で3列シートが手に入る! ホンダ「ストリーム」は中古車市場の隠れたコスパ最強ミニバン -
第630回
自動車
超低燃費のディーゼルか、静粛性とAC電源のPHEVか。マツダ「CX-60」で1200km走って見えた選び方の正解 -
第629回
自動車
快眠必至! ニアジョイも驚いたメルセデスVクラスが最高峰の「極上おもてなし空間」と言える3つの理由 -
第628回
自動車
「こ、こいつ…動くぞ!」限定300台の「シャア専用オーリスII」の作り込みがオタク心をえぐりすぎる件 - この連載の一覧へ
















