あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第149回
ゆみちぃのMINIミニ大作戦
306馬力でも豪雨の中で安心して走れる「MINI ジョン・クーパー・ワークス クラブマン」
2021年09月11日 12時00分更新
スポーツモデルならではのハイスペック
そんな便利で快適なクラブマンに強心臓を与えて、走りも楽しみましょうというのが、このジョン・クーパー・ワークス クラブマンというモデルです。2リッター直列4気筒 ツインパワー・ターボ・エンジンは、なんと最高出力306馬力/最大トルク450Nm! この306馬力はMINIの全ラインアップの中で最強を誇るばかりか、Cセグメント・ハッチバックのルノー「メガーヌR.S.」やHonda「シビック TYPE R」とあまり変わらないスペックだったりします。
これに8速ATと四輪駆動システムのALL4を組み合わせて地面。足回りも強化され、車高を10mm落としたスポーツサスペンション、ブレーキは4ポットのキャリパーを採用するなど、パワートレインに見合う装備がおごられています。
そんな強心臓を目の前にし「馬306頭分ですか……」と言葉を失う純情な乙女。ちなみに、前回少しだけ試乗した3ドアのジョン・クーパー・ワークスは231馬力だったので、ゆみちぃ部長にとって初の300馬力体験となります。231馬力で怖い思いをしたにもかかわらず、75頭の馬が追加されたわけです。言葉を失うのも無理ありません。
ガソリンはハイオク専用で、気になる燃費はWLTCモード燃費で12.1km/L、市街地モード燃費8.9km/L、郊外モード燃費12.3km/L、高速道路モード燃費14.2km/Lというもの。「ハイオクガソリンとレギュラーガソリンって、どの位値段が違うんですか?」と純情な部長は、実際の維持費が気になるようで、部員に素朴な質問を投げかけてきます。ちなみにガソリンを50リットル分給油した場合、レギュラーだと7500円(リッター150円の場合)、ハイオクだと8000円(リッター160円の場合)というわけで、差額は500円程度。吉野家や松屋でランチ1食分といったところでしょう。「こういうのって、あまり差がないようで地味に家計に響くんですよね」と、まるで主婦のような答えを返す部長でした。
話をエンジンに戻して、この強力なユニットは、BMWのM135i xDriveという1シリーズのトップグレードと同一品。ついでに言えばジョン・クーパー・ワークス クラブマンとM135i xDriveは、四輪駆動に8速ATというパワートレインは言うに及ばず、全幅とホイールベースも同一寸法、サスペンション形式がフロント/マクファーソンストラット、リヤ/マルチリンクという点まで同じという兄弟車だったりします。
気になるジョン・クーパー・ワークス クラブマンの価格は571万円。ちなみにクラブマンの最もベーシックなモデルが 369万円ですから約1.5倍のプライスになります。さすがジョン・クーパー・ワークス、と値段に驚くのですが、いっぽうでBMW側の兄弟車であるM135i xDriveが630万円ですから、「ちょっとはオトクなのかも」と思ったりも。この当たりの価格設定が実に巧妙だなと、部員一同は感じました。
さらに試乗車の場合、特別色のサンダー・グレー・メタリックが8万円、レッド・スポーツ・ストライプ3万3000円、デジタル・パッケージ・プラス4万9000円、アクティブ・サスペンション7万9000円、アラーム・システム5万7000円、MINI Yoursインテリア・スタイル ピアノ・ブラック・イルミネーテッド2万7000円、プライバシー・ガラス(リア・ガラス)5万1000円、シート・ヒーター(フロント左右)4万8000円、Harman/Kardon製HiFiラウド・スピーカー・システム12万6000円のオプション装備品合計55万円が加わって合計金額626万円となります。さすがMINIラインアップの中で最も高額なモデルだと、その場にいた誰もが深いため息をつきます。
それでは、どんな走りで楽しませてくれるのか、いざ実走です。
この連載の記事
-
第432回
自動車
EVなのにドリフト!? 変速ショックもあるヒョンデ「IONIQ 5N」に新 唯も興奮! -
第431回
自動車
エコもなんのその! V8エンジンで525馬力のSUV「ディフェンダー」は趣味車として最高の選択肢 -
第430回
自動車
燃費良し走り良し! スズキ「ソリオ バンデッド」のハイブリッドが売れてる5つの理由 -
第429回
自動車
Honda「オデッセイ」は2列目シートの使い勝手と座り心地が最高すぎた! -
第428回
自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ! -
第427回
自動車
ホイールで走りが変わる!? ホンダ「VEZEL」の専用ホイールを新 唯がテスト! -
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 -
第423回
自動車
ホンダの新型アコード試乗! ハイブリッドなのにエンジン車のようなユニークな走り -
第422回
自動車
マツダ「MX-30 Rotary-EV」はロータリーエンジンのみならず! 新 唯がマツダ好き目線でジャッジ! - この連載の一覧へ