SUVをオシャレにした「ヤリスクロス」
2020年8月31日に発売され、同年9月単月の受注台数が約4万台に届きそうな勢いという大ヒットとなったトヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」。これは“普通の”ヤリスよりも大きい数字となっています。ヤリスのクロスオーバーSUVということになるこのクルマは、いったいどういう特徴を持ってこれだけ売れまくっているのでしょう。
そこで、このヤリスクロスを日本レースクイーン大賞2019で大賞を受賞し、ミスFLASHでグランプリに輝いたレースクイーンでグラビアアイドルの霧島聖子さんと一緒に、このヤリスクロスを見て行きたいと思います。
2020年の1月にGRヤリスが予約開始、2月に“普通の”ヤリスが発売。4月にワールドプレミアとして発表され、8月31日に発売されたのがヤリスクロスです。
ヤリスクロスはスタイリングが大きな特徴です。SUVやミニバン、たとえばランドクルーザーやアルファードなどグリルが大きな威圧感のあるフロントマスクをしたモデルが多いのですが、ヤリスクロスはフロントに迫力とは無縁の、むしろ洗練された、という表現が似合うスッキリとした面で構成されています。
SUVと言えばRAV4やランドクルーザーなどのように、アメリカやオーストラリアの大陸横断的なオーバーランドスタイルを目指すデザインが多い中、ヤリスクロスはトヨタで言えばハリアーやCH-RなどのヨーロッパスタイルのSUVと言えるでしょう。そのような見方をすれば、ヨーロッパスタイルSUVラインナップの末っ子ということができます。
コロナ禍の影響が無ければ2020年第90回ジュネーブ国際モーターショーで発表されるはずだったヤリスクロスは、ヨーロッパのコンパクトSUV市場に向けて照準を合わせていたモデルだったのです。それも海外向け生産はフランス工場で行われ、プジョーやシトロエンのSUVとガチ勝負を繰り広げるものとして開発されていました。
ヤリスシリーズ、実はそれぞれまったく違う
ところでヤリス3兄弟は名前こそヤリスと名乗っていますが、実はそれぞれ独自に開発がされており、いくつかの共通した意匠以外は全く別のもの、と言っても過言ではありません。
ヤリスとヤリスクロスは骨格ともいえるプラットフォームを「TNGA GA-B」というもので構築していますが、GRヤリスはフロント部がGA-Bで、おおよそキャビンからうしろがカローラやプリウスの骨格であるGA-Cとなっており、骨格すら違うものとなっているのです。
ヤリスとヤリスクロスでは同じTNGA GA-Bプラットフォームを使っているといっても、ボディーサイズは大きく異なり、5ナンバーサイズに収められているヤリスに対しヤリスクロスは全長4180mm(+240mm)、全幅1765mm(+70mm)、全高1590mm(+75~90mm)という3ナンバーサイズ。またホイールベースも10mm延長されています。
ボディーサイズ以上に大きく異なるのはタイヤとブレーキで、タイヤは215/50-18という大きなサイズとなり、ブレーキはリアにもフローティングキャリパーのディスクブレーキを装備します。18インチサイズとなったタイヤのおかげで降雪時や多少のラフロードでの走破性も向上し、またボディーサイズが大きくなったことによる重量増でも確実に止まることができるようにブレーキも強化されている、ということなのです。
コンパクトカーとSUVのクロスオーバーという位置づけとなるヤリスクロスは、砂利が飛ぶようなラフロードでもボディーにそれらが当たることを気にせず安心して走れるように、樹脂製のフェンダーアーチはボディーのサイドプロテクションが装着されています。このプロテクションパーツはSUVらしさを演出するためのアクセントとなっています。
フロントマスクやボディーサイズなどヤリスシリーズの違いばかりを紹介しましたが、それでもヤリスシリーズとして成り立つ共通性は明確に存在します。それは切れ長のヘッドライトとリアのコンビネーションランプのデザイン。特にリアはサイズこそ違いがありますが、張り出し方やランプ構成は共通性を持たせてあり、ヤリスクロスを含めて、リアから見れば一目でヤリス! とわかるようになっているのです。
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