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石川温のPCスマホニュース解説 第295回

アップル「iPhone 18 Pro」価格は上がったが、意外とオススメな仕上がり

2026年09月16日 21時00分更新

文● 石川温

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動画も放熱性能もアップ、見えないところが進化

 iPhone 18 Proは動画も強化されている。可変絞りやホワイトバランス、ヒストグラム表示は動画撮影時も有効だ。動く被写体をダブルタップするとトラッキングしてくれるのだが、被写体を見失うことがかなり減り、スムーズになった。

 撮影後の処理も進化した。シネマティックなエフェクトに加え、声と楽器音を分離できるようになった。実際に試すと、確かに楽器音が静まり、声だけが聞こえる動画になった。このあたりはサムスン電子・Galaxyにようやく追いついた感があるが(こちらは現役)、凝った撮影には「Final Cut Camera」など別アプリが必要だったことを考えると、標準カメラでここまでできるのは正直、想定外だった。

 見えない進化もある。半導体の熱を逃がすベイパーチャンバーが前モデルの3倍に大型化された。実際にiPhone 18 Pro Maxと17 Pro Maxで4K120fpsの動画を撮り続け、サーモグラフィーカメラで比較してみた。17 Pro Maxは半導体周辺がやや高温になるのに対し、18 Pro Maxは全体に熱が分散している様子が確認できた。温度差は2〜3℃程度だが、長時間のゲームやオンデバイスAIでは効いてくるはずだ。

iPhone 17 Pro Max(左)は熱が集中しているのに対して、iPhone 18 Pro Maxはベイパーチャンバーが大型化しているため、全体に熱が逃げている

 また、画面上部のDynamic islandも前モデルから小さくなった。これはFace ID用の赤外線カメラをディスプレイ下に配置したことが大きい。カメラがある部分は、ディスプレイのピクセル配置が特殊なパターンになっており、赤外線の光がディスプレイを通り抜けるようになっている。

 今回、見た目は前モデルと違いがほとんど無いようにみえるが、実は細かいところで、大きな改良が加えられているのだった。

 先週土曜日から予約が開始されているが、品薄になることなく、18日の発売日でもすぐに手に入りそうな雰囲気だ。価格は従来よりも上がっているが、意外とオススメしたい2モデルに仕上がっている気がしている。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

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