あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第660回

【鼻血レベルの完成度】GRヤリスが「26式」へ進化! ステアリングとタイヤだけのためにここまでやる!?

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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どんだけ変態なんだ!? ステアリングとタイヤを専用開発した「26式」

 では、26式では何を変更したのか。それが何とステアリングホイールというから驚き。見た感じ、WRC参戦マシンなどのようなスイッチになり、確かに見た目はカッコいい。なのですが、こうしたのには深い理由があるとか。

 従来のステアリングホイールでは、操作中に意図せずボタンを押してしまうという問題点があったようです。さらに言えばステアリング径が大きい、持った時の形状などに問題があったなど。確かに運転中、ステアリングは常に握るものですから重要ですね。

 そこで、徹底的にこだわったステアリングを作ってしまったというわけです。単なるボタン配置がホーンボタン側の寄せただけではなく、断面形状を徹底的に見直して手首が内側になるような形状へと変更。これにより脇が締まってステアリング操作しやすくなるのだとか。あわせてパドルシフトの形状も中指1本操作に対応できる形状にしたそうです。

 あわせて、パワーステアリングの設定も変更。ハイグリップタイヤを利用し、かつ高負荷がかかった際にひっかかる状況を改善したほか、ノーマルモードでは取り回しを考慮した設定にしたとのこと。

 これだけでも「トヨタはどこまで変態なんだ?」(誉め言葉)とあきれるのですが、さらにブリヂストンと共同でGRヤリス専用のタイヤを作ってしまったのです。従来よりも高負荷走行時における耐久性とグリップ力向上を目指したそうで、あわせてサスペンションのセッティングも変更しています。どんだけ変態なんだ、このメーカーは……。

 レースだけではなく、日常使いにも対応できるよう、縦引きパーキングブレーキを選択しても、メーカーオプションでステアリングヒーターとシートヒーターが選べるようになったとのこと。寒い日、これはとても助かります。

 ボディーサイズは全長3995×全幅1805×全高1455mm、ホイールベース2560mmと今までと変わりありません。車重はMTが1280kg、ATが1300kgです。

 エンジンは1618cc直列3気筒ターボで、最高出力304馬力、最大トルク400N・mを発生します。

 ドライバーファーストのコクピットは、従来と同様。運転する側としては、とても使いやすいレイアウトです。

 ペダルまわりです。とても剛性のあるシッカリとしたもので、ATはフットレストが大きく安定感バツグンです。

 メーターパネルはフルLCD。センターに大きく速度ではなく、シフト位置を表示するのがGRヤリスの流儀です。WRCに参戦するラリーカーもそんな感じです。

 走行モード切替などのスイッチ類は、レーシンググローブをしても操作しやすいよう、大きめです。iMTというボタンは、MT操作時の変速ショックなどを自動でアシストしてくれる機能です。

 クルマの大きさが大きさなので、後席はかなり狭いです。ついでに3ドア車なので、とても乗り降りしづらいというオマケつき。お子さんは平気だと思いますが、お年寄りには苦行かも。

 荷室は意外と広くて、使い勝手は悪くない印象。とはいえ、筆者的には12Vアクセサリーソケットがないのが気になりますが。

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