26式の走りを味わえる「本物感」
26式GRヤリスはMTとATの両方を試乗しました。「じゃじゃ馬」と思った20式とは違い、26式は落ち着きがある印象。とはいえ、それはGRヤリスの中の話であって、基本的にはストイックでプリミティブであることに変わりはありません。もっとも、このクルマを普通のクルマと同列に扱うこと自体ナンセンスではあるのですが。
一方で、非現実感が味わえるのも事実。普段見慣れた景色が、とても刺激的に見えますし、なによりレーシングスペックを操っているという感覚は、ほかのスポーツカーにはない「本物感」に溢れています。
何より手に伝わる感覚がとてもよく、ハンドルを変えた効果は確かにあり! このハンドル、売ってほしい! そして、コンパクトなボディーサイズが、日本の道にはピッタリ。ちょっとした峠が、ワインディングがスペシャルステージ(SS)に変わります。この感覚はGRヤリスにしかなく、運転の技量に関係なくGRヤリスを選ぶ価値は多いにあると断言します!
ちなみにエアロパフォーマンスパッケージは確かに効果絶大。車が地面にシッカリと食いついている感触があります。見た目も含めて、もし不肖がGRヤリスを手に入れるなら最初からつけてもらいたいと思います。
街乗りも最高な「モリゾウRR」と
FRライクな「オジエ エディション」
続いて、限定車の「GRヤリス モリゾウRR」、9度の世界チャンピオンに輝くセバスチャン・オジェ選手の知見が入った「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」について。
なお、価格はモリゾウRRが900万円、オジェエディションが845万円です。
まずは「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」から。エアロパフォーマンスパッケージをベースに、トリコロールをあしらったバッジや青いブレーキキャリパーなどでスペシャル感を演出。
キモはオジェ選手と共同開発した専用4WD制御で、ベース車の「TRACK」モードと置き換える形で新たに設定された「SEB.」モードでは、前40:後60というトルク配分に変わっています。これはフロントの旋回性を確保しつつ、リアを積極的に使って車両姿勢をコントロールするセッティングなのだとか。
インテリアはステアリングのステッチにトリコロールカラーを採用。そして縦引きのパーキングブレーキが取り付けられています。
そしてGRヤリス モリゾウRR。こちらはかなりモディファイした車両で、外観からしてカーボンパーツがいっぱい。特にリアウィングに目が行きます。こちらはエアロパフォーマンスパッケージよりもダウンフォース量を増やしているとのこと。それに合わせてサスペンションセッティングも変更しているそうです。
ブレーキキャリパーはモリゾウ選手(豊田章男会長)のイメージカラーであるイエローがあしらわれています。
インテリアも黄色のステッチが施されています。そしてシリアルナンバーのバッジも付けられるとのこと。ちなみに200台限定生産で、日本割り当ては100台とのこと。ちなみにモリゾウ選手も所有するそうで、色は写真のグレーのみ。
で、これが走らせてみると驚き。実にしなやかな足で、街乗りが全然苦じゃないほど。また結構ロールするので、どのタイヤに加重がかかっているか分かりやすく、何より安定感がすごい! もう、どこからでも安心して踏めるクルマ、運転がうまくなったのでは? と錯覚するようなクルマに仕上げられています。
ノーマルのGRヤリスは楽しいけれど街乗りは……と思っていた軟弱者の不肖、素直にモリゾウRR欲しいです!
さらにTRACKモードの代わりに「MORIZO」モードを用意。これは加速時には前後輪を最大限結合し、制動時には必要に応じて拘束を緩めるという独自制御で、モリゾウ選手がラリー参戦で得た知見に依るものだとか。この加速の安定感、ハンパないです!
これらの限定車は「GR app」を通じた抽選申し込みにて購入するそうです。嗚呼、お金があれば……と溜め息しか出ません。
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