「主要販売エリア」の戦略と日本市場へのアプローチ
日本、アメリカ、中国をリード市場と位置づけ、グローバル市場戦略を再構築すると明言しています。
そのうち、日本は技術的には先進技術の実証、マーケットとしては軽自動車をはじめとするコンパクトカーを主力とする様子。2028年にコンパクトカーシリーズを新たに投入すると言いました。そして、2030年度までに年間55万台の販売(現在は40万台)を目指すそうです。あわせて若者に向けたアプローチもしていくとのこと。
アメリカでは2030年までに100万台を目指し、前出のローグe-POWERやエクステラといった、比較的大きなモデルを投入する予定です。また、インフィニティブランドで安定した収益の確保を目指すほか、EVについては動向をみながら柔軟に対応していくといいます。
輸出の拠点でもある中国では、100万台/年を目指してラインナップ強化をするとのこと。ほかに電気自動車のラインナップも拡充していくようです。
欧州、メキシコ、中東にも注力するといいます。中東は現在情勢が不安定であるものの、輸出ルートはすでに変更しているので、大きな影響はないそうです。
果たして「日産は復活するのか?」
ビジョンを提示したことを受けて、市場はポジティブな反応を示しているようです。株価は続伸していますし、SNSも沸いているように思います。話を伺うと、日産の逆襲が始まりそうな予感を覚えます。
一方で個人的には2つの懸念点があります。ひとつはパワートレインがe-POWERを主軸にBEV、PHEV、エクステンダーEVだけでよいのかということ。水素や代替燃料など、研究は進めているのかもしれませんが、現時点において、トヨタの全方位戦略が正解だったところをみると、技術があることを誇示してもよかったのではと思いました。
そして、国内55万台という目標は、かなり控えめに見えました。ざっくりですが各社の数字は、トヨタが約141万台、2位のスズキが約73万台、3位Hondaが約61万台、4位ダイハツが約53万台です。ここまで日産が落ち込んだ理由は、モデルサイクルの長期化によるものですが、2028年にコンパクトカーの新モデルの投入を考えているなら、もっと上は狙えるのでは? あわせて「若年層のお客様を拡大」という点が、少し見えづらかったように感じました。
日産は5月13日に2025年度 通期決算発表を開催する予定です。その時、どこまで構造改革「Re:Nissan」が進んでいるか注目したいと思います。
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