GT-R愛が濃すぎる国へ NISMO、日本国外初の専門拠点をオーストラリアに設立
NISMOブランド、オーストラリアで本格始動
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は5月22日、日産オセアニアとともに、オーストラリアにおけるNISMOブランドの拡大に向けた段階的な計画を発表した。日本のレース現場やNISMO大森ファクトリーの技術を、世界でも有数の熱狂的なGT-Rコミュニティが存在する市場へ届ける取り組みとなる。
今回の計画により、オーストラリアでは純正NISMOパーツ、アクセサリー、ヘリテージサポート、技術的専門性、顧客体験の現地提供を強化する。NISMOのグローバル展開における次の一手として、オーストラリアを重要市場に位置付ける格好だ。
日本国外初の「NISMOパフォーマンスセンター」を設立
計画の中核となるのが、オーストラリアにおけるNISMOパフォーマンスセンターの設立である。同センターにより、日本国外で初めて、NISMO大森ファクトリーの専門技術を現地の顧客へ提供する市場のひとつとなる。
センターは日本のNISMO大森ファクトリーと直接連携し、高度なレストアプログラムを支援する。また、NISMOのグローバルな専門知識に裏付けられた、NISMO大森ファクトリー認定の「NISMOマイスター」を擁するという。海外でも“本家筋”の技術に近いサービスを受けられるようになる点は、GT-Rをはじめとする日産スポーツモデルの愛好家にとって大きなトピックになりそうだ。
最初のNISMOパフォーマンスセンターは、ビクトリア州ファーンツリー・ガリーの日産拠点に設けられ、2026年後半の開設を目指す。追加拠点についても今後発表する予定としている。
GT-Rコミュニティの熱量を背景に、NISMOの価値を現地へ
今回の発表は、GT-Rフェスティバルに先立ち、NMC社長兼CEOでありNISMOブランドのグローバルヘッドである真田裕氏のシドニー訪問と同時に行なわれた。真田氏の訪問は、パフォーマンスやヘリテージなど、愛好家向けの取り組みにおいて、オーストラリアを重要市場と位置付ける日産の姿勢を示すものだという。
日産自動車 代表執行役社長兼CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、NISMOについて、パフォーマンスやイノベーションを通じて顧客にワクワクを届ける日産の情熱を体現するブランドのひとつだと説明。オーストラリア市場への展開は、本物志向でパフォーマンスを重視する顧客に向けて、価値の高い体験を届ける重要な一歩だとしている。
また真田氏は、NISMOブランドを世界中の顧客にとってより身近なものにするため、適切な市場に最適な商品やサービスを展開していくとコメント。オーストラリアにはパフォーマンスカーを愛する文化が根付き、GT-Rファンによる熱いコミュニティがあることから、NISMOのパフォーマンスパーツや高度な技術的専門性、モータースポーツに根ざした体験への需要があるとみて、優先的に導入することにしたという。
2025年発表のグローバル戦略に続く取り組み
NMCは2022年に、日産のモータースポーツおよびカスタマイズ関連子会社を統合し、NISMOのパフォーマンス、モータースポーツ活動、AUTECHのカスタマイズの専門性を融合させて設立された会社である。
今回のオーストラリア展開は、NISMOが2025年12月に発表した大規模なグローバル展開戦略に続く取り組みでもある。同戦略では、まず第2世代スカイラインGT-R、いわゆるR32、R33、R34を対象に、レストア、レストモッド、パーツビジネスを拡大する計画が含まれている。今後は、さらに他の車種や地域別プログラムも追加される予定だ。
NISMOブランドは今後、より多くの市場への展開、車種ラインアップの拡充、従来のスポーツカーの枠を超えた新しいセグメントへの展開も計画している。長年掲げてきた「track to road」の精神のもと、モータースポーツ由来の技術革新への取り組みも強化していくとしている。
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