安定感のある走りで気持ちよく走れるA5 Avant
重ね重ねの話になりますが、試乗車は「Sラインパッケージプロ」(44万円)の可変ダンパーと、20インチタイヤ(25万円)を取り付けた状態。つまりノーマルではありません。グッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツの35偏平を見て「これは絶対に覚悟がいる」と思ったのですが……、そこはアウディ。実に見事な仕上がりで、まるで地面を掴んでいるかのように走る。この上質さがアウディのアウディたるところ。
運転中に気になったのは、メーターパネル内のナビ表示がなくなったこと。この手の機能の先鞭をつけたのはアウディだし、そのためだけにアウディが欲しいと何度も思ったものです。気づけば他社も似たような機能が出てきたので、オリジネーターの優位性は失われつつありましたが、見やすさは段違いだっただけに残念なところ。ヘッドアップディスプレイには速度とルート表示されていました。
そして高速道路で、前方車両との車間距離を自動的に調整するアダプティブクルーズコントロール機能は搭載されているものの、ハンドル支援はしない様子。車線を逸脱した時にハンドルを戻す「アクティブレーンデパーチャーワーニング」はあるので、大きな問題はないのですが、ちょっと気になりました。
走行モードはコンフォート、インディビジュアル、エコ、ダイナミックの4段階。コンフォートはちょっと上下動が多いかもですが、極上の乗り味。ダイナミックは引き締まりすぎない足に好印象。その中間がインディビジュアルで、一般道の快適さ、高速道路の快適さ、コーナリングの気持ちよさで文句なし!アウディA5を買うなら、このSラインパッケージプロはマストだと思いました。
エンジンは滑らかで静か。ちょっと回転数を上げると、助手席側からタービン音が聴こえてくる。ハイブリッドやBEVに慣れた身からすると、反応が鈍いように思えてしまうけれど、エンジン車ってこうだったよな、とも。アイドリングストップからの復帰も静かだし、サーキット走行をしない限り、このパワーで十分すぎると思います。
アウディの良さは、山手育ちの方が乗っていそう、似合いそうな「品の良さ」だと筆者は思います。上質な雰囲気、イイモノ感というアウディらしさが、アウディA5には色濃く受け継がれていました。同じドイツでも、メルセデス・ベンツやBMWとは違う個性、良さ。アウディを選ぶべき理由が、このA5にはしっかりあると思いました。
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