クラッチを踏まないとエンジンがかかりません!
それでは、ドライブに連れ出すために始動しましょう。その際にはひとつの儀式が必要です! そうクラッチペダルを踏み込むこと。MT車には、クラッチスタートシステムが装備されているため、AT車で行なう安全のためのブレーキペダルの踏み込みに加え、クラッチペダルも同様の操作が必要なのです。クラッチを踏み忘れると、エンジンは始動しません。
MT乗りには常識となっていますが、今や知らない人も多いはず。ちなみに、クラッチスタートシステムは、始動時の誤発進の安全対策として、1999年以降の生産車より順次採用され、今ではすべてのMT車に標準化が義務化されています。
エンジン始動時はエンジンスターターを使いますが、マイルドハイブリッド仕様のスイフトなので、エンジンの再始動はISGによるベルトドライブとなるので振動が少なく、静かなのがうれしいところ。
クラッチペダルやシフトの操作は、軽やかでスムーズ。アナログ2眼式メーターパネルなので、エンジン回転数も分かりやすくなっています。MTは各ギアの守備範囲も広い5速なので、一般道では、3速や4速を多用したモノグサ運転も可能です。
残念ながら(?)スポーティーさはナシ
スイフトのMTというと、スイフトスポーツをイメージするかもしれませんが、期待されるスポーツ性は、正直まったくなし。エンジン音やシフトフィールに官能的な部分もありません。極めて基本に忠実なMT車なのです。一気に5速までシフトアップすると、多少の加速と巡航ならばそのままでOKという感じ。個人的には、6速化でもうちょっと加速重視の設定とし、エンジンとの対話を楽しみたいところ。でも、これこそがスイフトMTの狙いなのです。
MTの運転が苦にならないように、操作系は扱いやすさを重視。さらにシフト操作を必要最小限とするべく、あえての5速を選択しているのです。その意図を汲めば、確かに街中でも高速でもMT操作のわずらわしさは感じにくくなっています。しっかり、ヒルホールドコントロール(坂道発進のアシスト機能)も装備されていますから。
スポーツモデルの継承に期待!
すでに高齢ドライバーの多くがAT車が当たり前となった今、ベテランドライバーでもMT派は少数となってきています。それでもMTを設定し続けることに、ユーザー想いのスズキのこだわりが表れています。そして、実用スペックだからこそ、日常運転の中でしっかりとMT運転の基礎を学ぶこともできます。
しかし、新型スイフトの素性が良いだけに、伝統のスポーツモデル(スイフトスポーツ)の継承に期待してしまうのも本音。現行となる先代ベースのスイフトスポーツは、特別仕様車だけとなり、在庫もわずかと聞きます。一人のクルマ好きとしては、新型のニュースが待ち遠しばかり。でもスズキからは、スイスポに関する情報は一切ありません……。
もし新型が出ない、時間がかかるようならば、先代同様、限られたパワーを欧州仕込みの足回りで楽しむ「RS」の設定をお願いしたいと切に願います。
そして、直接的なライバルとなるトヨタ「ヤリス」は、なんと1.5Lエンジンで6速MT。軽さと燃費の良さは、スイフトの勝ちですが、近しい存在だけに、いつかライバル対決も試みたいと思います。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第666回
自動車
国産ミニバンに飽きたらコレ! クセ強なフランス車「ベルランゴ」は長距離ドライブの最高の相棒だった - 第665回
自動車
【独御三家SUV対決】新型アウディ「Q3」登場! BMW「X1」、ベンツ「GLA」と比較してわかった真の買いモデル - 第664回
自動車
日産「セレナ」は上位グレード限定の“特権”に注意! 2026年最新版の進化ポイントを解説 - 第663回
自動車
「こんな小せぇJeepがあるか!」本国アメリカ人も驚く極小ハイブリッドSUVが日本上陸 - 第662回
自動車
見た目は同じでも中身は別次元。ダイハツ「eアトレー」が最強の“はたらくクルマ”である4つの理由 - 第661回
自動車
【実走テスト】ツルツル路面でも驚きのグリップ! 氷上性能に特化したダンロップ「ICE PRO」がもたらす究極の安心感 - 第660回
自動車
【鼻血レベルの完成度】GRヤリスが「26式」へ進化! ステアリングとタイヤだけのためにここまでやる!? - 第659回
自動車
排気量アップでプラス38万円はバグ!? トヨタの良心「カローラクロス GR SPORT」がコスパ最強な理由 - 第658回
自動車
補助金マジックで話題のホンダ「Super-ONE」は340万円払って買う価値はある! - 第657回
自動車
あのジムニーノマドより小回りが利く!? 街乗りに最適すぎるスズキのEV「eビターラ」







