GRヤリスATが日本の道にピッタリのワケ 3
レーダークルーズコントロールが優秀
スポーツカーでもハンドル支援系のクルーズコントロールがついて当たり前の時代となりました。当然、GRヤリスにもその機能がついています。驚いたのはその優秀さで、首都高のような複雑な道でない限り、自ら車線をはみ出して警報を鳴らすようなことはありません。高速道路で疲れるということもあり、この機能は積極的に使いたいところです。
都心部の高速道路には渋滞がつきものです。そんな時にこそレーダークルーズコントロールは使いたいところ。MTにもレーダークルーズコントロールが搭載されていましたが、シフトチェンジしなくてよいのは美質です。
ですが、GRヤリスは機械式パーキングブレーキの車両ですので、完全停止まではするのですが、その後「ブレーキペダルを踏んでください」というメッセージが出ます。これをさぼるとクルマは前に進むので注意が必要。そして、ブレーキペダルを踏むとクルーズコントロール機能は解除されますので、再設定しないといけません。ちょっと手間だと思いますが、電子パーキングブレーキを搭載していないので、これは仕方のないことでしょう。
GRヤリスATが日本の道にピッタリのワケ 4
より使いやすくなった車内
エクステリアは変わりませんが、インテリアは大幅にアップデート。まず目を惹くのはセンターコンソールの上側に設けられた大型のインフォテインメントディスプレイでしょう。
トヨタ車ではおなじみのシステムですが、感心するのは音声入力の優秀さ。数年前のカーナビのようなイライラは皆無で、まるでスマホの音声認識のような使い勝手のよさ。
後退時に鳥瞰を表示しないのは残念ですが、バックモニターは解像度が高く文句ナシ。GRヤリスのルームミラーは、ハッチバックのガラス形状から後方が見づらいので大変助かります。
しかも、ドライブレコーダー機能なども用意されているので、追加購入しなくてよいのはお財布に優しいですね。
このディスプレイオーディオの価格は24万3100円とのこと。しかもステアリングヒーターやJBLスピーカーなどの快適装備がついてきますので、これは付けない理由はないと思います。
運転席で目を惹くのは、メーターパネルが指針式からフルLCD化したことでしょう。そのため、より多くのインフォメーションが表示されるようになりました。
ペダルは当たり前ですが2ペダルに。ですが左足のフットレストは小さい印象。モータースポーツの世界では左足ブレーキが当たり前になりつつありますので、その流れなのでしょう。
助手席にはUSB Type-Cインレットが新設。スマホトレイも兼ねています。この形状も新しくなりました。また、エアコンダクトの形状も楕円形から円形へと改められました。
【GRヤリスATのイマイチなところ】
高速道路で疲れやすい
ワインディングは楽しくて速いGRヤリスのAT仕様ですが、逆に高速道路は楽しくないうえに苦行が待っていました。まず後席との会話が困難なほど、車内はロードノイズや駆動系のノイズが響きます。さらに高速道路のつなぎ目のたびに強い突き上げが、ドライバーと同乗者の体に襲いかかります。
さらにドライバーの腕がとても疲れるというオマケまで……。これは足が硬く、ホイールベース(前後タイヤの感覚)が短いうえに、タイヤがワイドトレッドゆえ、わだちを拾いやすいことからハンドルが取られやすいように感じ、思わず力が入るというわけです。ですので高速道路では、前述のレーダークルーズコントロールを多用することをオススメします。
【まとめ】これでオプション込み583万5450円は割安
使いやすく、それでいてコンパクトゆえ峠やワインディングなどで楽しいGRヤリスですが、車両本体価格は533万円。しかも、試乗車はオプション込みで583万円でした。
正直なところ583万円は高額ですが、強いてライバルとして挙げられる「シビック TYPE R」のRACING BLACK Packageは599万8300円。2Lエンジンを搭載したロードスターの限定車にいたっては700万円後半になると言われています。それらと比べると四輪駆動で300馬力超えながら600万円を下回るのはバーゲンでは? と今回の試乗を通して思いました。
ATだから普段乗りもできて、走りも楽しい。日本の道にピッタリの1台だと思いませんか?
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