フロントのラゲッジはあまり荷物は載らない
続いてラゲッジチェック。エンジンが後部にあることから、荷室はフロントに預けることに。911 GT3と同様、炭素繊維強化プラスチック(CFPR)というだけで「これは壊したら大変」とドキドキするわけですが、さらに偉い人のサインも入っているから、思いっきり閉めてヒビでも入ろうものなら、裁判沙汰間違いありません。
ちなみにエアーベント(通気口)がありますから、普通のクルマのようにバタンと閉めようものなら、ホントに割れちゃいそうです。
開けて見ると、5点シートベルトなどが出てきてギョッとします。筆者が普段使っているカメラバッグを入れてみたところ、それでいっぱいに。「ND型ロードスターより荷物が載らないですね」と唯さん。
控え目だけどカッコイイウィングをリアに装備
リアにはスポイラーが装備され、実にカッコイイ感じ。「スポーツカーには羽根が必要です!」と、普段から力説される唯さんもニッコリです。
エンジンフードを開けると、見えるのは冷却ファンとエンジンオイル投入口程度。見ていても面白くもなんともありませんので、サッサと閉めちゃいましょう
リアのマフラーエンドもアンダーパネルがあって雰囲気十分。マフラーエンドは楕円形で、これまた雰囲気ありまくり。さらにけん引フックもあるものですから、クルマ好きな人が好きな物が満載って感じです。
車内は完全にラリーカー! リアシートもナシ!
911 ダカールは左ハンドルのみ。しかも価格は諸々で3600万円で、しかも限定車ですでに完売……。「汚したら大変だよなぁ」と思いつつ、車のドアを開けてみましょう。
カーボン製フルバケットシートでリクライニング機構はないものの、剛性が高く座面幅が広めでホールド感と座り心地は極上。長時間座っていて「お尻が痛い」「腰が痛い」ということはありません。シートの前後調整は手動ですが、高さ調整は電動。フルバケットで高さ調整が電動式なのは、個人的には初めてのこと。シートベルトはちょっと締めづらい感じ。もう少しバックルが出てくれるとラクなのですが……。
ダッシュボードはもちろん、ピラーや天井までスウェード系素材の内貼りがなされ、レーシーそのもの。でありながら、ドレッシーなのはさすがポルシェ! 助手席には911 ダカールのエンブレムとともに、シリアルナンバーが刻まれていました。ダッシュボード中央にはポルシェデザインのサブセコンド時計が鎮座しますが、こちらはオプションで15万1000円とのこと。
オプションついでにお話すると、この室内はエクステンデッドパッケージラリーデザインというものだそうで、45万7000円のオプションです。シートをはじめ、室内のあちらこちらにブルーのステッチがあり、そしてベルトもブルーというセンスです。
アームレストにはさりげなく「Exclusive Manufaktur」のエンボス。このクルマが職人の手によるパーソナライゼーションプログラム由来の1台であることを静かに物語ります。開けるとスマホトレイと2つのUSB Type-Cポートが姿を現します。
ステアリングもRace-TEXというスウェード調。ブルーのステッチが実にオシャレです。「このステッチの色、とてもイイですね」と満面の笑みをみせる唯さん。フォルクスワーゲングループではおなじみのクルーズコントロールは、コラムから生えるレバーで操作するタイプ。車線監視機能付きです。
この連載の記事
-
第433回
自動車
スズキ「スイフト」が4代目に! シャープな顔と安定性と低重心さを感じるデザインが魅力 -
第432回
自動車
EVなのにドリフト!? 変速ショックもあるヒョンデ「IONIQ 5N」に新 唯も興奮! -
第431回
自動車
エコもなんのその! V8エンジンで525馬力のSUV「ディフェンダー」は趣味車として最高の選択肢 -
第430回
自動車
燃費良し走り良し! スズキ「ソリオ バンデッド」のハイブリッドが売れてる5つの理由 -
第429回
自動車
Honda「オデッセイ」は2列目シートの使い勝手と座り心地が最高すぎた! -
第428回
自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ! -
第427回
自動車
ホイールで走りが変わる!? ホンダ「VEZEL」の専用ホイールを新 唯がテスト! -
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 -
第423回
自動車
ホンダの新型アコード試乗! ハイブリッドなのにエンジン車のようなユニークな走り - この連載の一覧へ