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私→WRC第39回

五十の手習い!? イチ編集者がラリーのコドライバーに挑戦!

文●スピーディー末岡 写真●WPMS 編集●ASCII

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午後のセクションでまさかのパンクが!
腰痛持ちにタイヤを持ち上げられるのか!?

 トラブルはあったものの、なんとかサービスパークであるスキージャム勝山に戻ってきたWMPSのGRヤリス。お昼を食べたら午後のセッションに出発なのだが、ご飯を食べちゃったら気持ち悪くなるんじゃないかと思って食事には手をつけなかったのだが、でも1時間で戻ってくるしお腹減ったし……とあっさり欲望に負けてしまう。

午前の部が終わって疲れ果てている筆者と、それをあざ笑う松井監督

 みんなに見送られてサービスパークを出て行くGRヤリス。午前中走ったことで、やや心に余裕が出てきた。SS4「SKI RESORT 2」も落ち着いてクリアできた。なのだが、リエゾンに向かう途中で今回最大のトラブルが。なんとスローパンクチャーが発生!

 一般道に出る前にスキー場を下る区間があるのだが、ここでクルマの腹を擦る音が頻繁に聞こえてくる。SS1のときには聞こえなかったのに。「あ~、パンクっぽい」と村田選手。舗装路になったところでクルマを降りて見ると、右フロントがパンクしていた……。すかさず工具を出す村田選手。筆者の仕事はタイヤを出して、パンクしたタイヤをしまうこと。

パンクしてる! まさかタイヤ交換まで体験することになるとは!

 腰痛持ちなので、変な体勢でタイヤを持ち上げるのは危険だったが、そうも言ってられない状況。腰に負担がかからない持ち方でタイヤの出し入れをしたのだった。タイヤ交換が終わったら再びクルマにのり、サービスにいる和田メカニックに状況を伝える。この短いラリーでパンクしたのは想定外だった。

 SS5「KARIGAHARA 2」とSS6「PARKING 2」では、先ほどよりはペースを落としての走行。もうスペアタイヤがないので無理はできないためだ。その後、無事にサービスパークに戻り、コドライバーとしての業務はすべて終了したのだった。

やってみなければわからない世界があり
見ているだけでは味わえない世界がある

 これまで取材でしか体験してこなかったラリー。実際にラリーの「中の人」をやってみて、取材だけでは見えない部分がこんなにあるのかと思わされた。SSでの命を削るような走り、リエゾン区間で見える地元の人たちの応援、カーナビでもGoogleマップでもなくコマ図で走る一般道の景色。うん、たしかにサービスパークのテントでPCとにらめっこしていたら見えない風景だ。というか、ラリーは見えない部分が多すぎる。だからこそ、エントラントもファンも創意工夫をして走ったり観戦したりするのだ。ギャラリーできるエリアはサーキットの観客席のように整備されていないし、何回も目の前を走ってくれるわけでないのである。

無事に走り終えたので村田選手と記念撮影。手はゼロを表している

 コドライバーの仕事はSSを走る以外全部、と言われている。今回は距離が短いので給油はなかったが、そういったことにも気を配らないといけないし、場合によってはリエゾン区間はドライバーを休ませるために運転することもある。今回は村田選手がベテランだったので、コドライバーの筆者が助けてもらっていたが、本来ならドライバーを助けるのがコドライバーの仕事だ。ドライバーが最高の走りをするために世話を焼くのである。

今度はアイドルとの2ショットのように、ふたりでゼロを表現してみた

 そして、梅本まどか選手はスゴイなと。筆者は45kmくらいのラリーでひいひい言ってるのに、梅本選手は1000km近いラリージャパンでコドライバーとしての務めを果たしているのだから。もう今度から「梅ちゃん」なんて気軽に呼べない。「梅本大先生」と呼ばねばなるまい。

 これからもモータースポーツを取材していくとは思うが、そのうえで非常に貴重な経験ができた。とは言っても、シングルタスクに低クロック、少容量メモリーの筆者には全日本ラリー以上は正直厳しいとも感じた。TGRRCを何回かこなして慣れなくてはいけないだろう。そもそも今回は0カーなので、普通に出場するのとは違うと思うし。

昔の週刊誌の広告みたいな絵面だが、完走したご褒美だ

 また、TGRRCがなんでこんなに人気なのかもわかった。今は忙しい世の中だ。みんな仕事をしながら趣味のラリーを続けるわけだが、普通の会社員が平日から空けるのは難しい。土日でサクっと終わるTGRRCは最近流行の言葉で言えば「タイパ(タイムパフォーマンス)がイイ」のである。平日は働いて、土日は趣味のラリーで刺激的な週末を過ごす。理想のビジネスマンの休日だ。

 ラリー参加に対するハードルを下げるという意味でもTGRRCは入門用カテゴリーとして最適だと感じた。みんながみんな、目を三角にして上を目指しているわけではない。「ちょっとやってみたい」というレベルの人だって大勢いる。みんな違って、みんなイイである。

 今回、こんな貴重な経験をさせてくれたWPMSの松井監督には感謝したい。また慣れないコドラを逆にサポートしてくれた村田選手、コドラのアドバイスをくれた梅本選手、安全に送り出してくれた和田メカニック、筆者のテンパりッぷりを気遣ってくれたRQの東堂ともちゃんと鈴乃八雲ちゃん。みなさんがいてくれたお陰で無事に戻ってこれました。

今回女子成分が少ないので。WPMSのRQ(ウェルモちゃん)を務めた東堂ともちゃん

同じく、WPMSのRQ(ウェルモちゃん)を務めた鈴乃八雲ちゃん

 また機会があれば挑戦してみたいな~と思いつつ、レポートを締めさせていただこう。

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