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私→WRC第67回

梅本まどか、2025年もモリゾウチャレンジカップに参戦! ペースノートの大事さを改めて実感

文●梅本まどか 編集●ASCII

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 ASCII.jp読者のみなさん、こんにちは! 今年もCUSCO RacingからJAF全日本ラリー選手権 JN-2 モリゾウチャレンジカップ(MCC)にコ・ドライバーとして参戦しています、梅本まどかです。実は今年、北海道のXCRとMCCという2カテゴリーで戦っています。

今年のスーツでパシャリ

今シーズンのMCCはスポット参戦に

 今年はシリーズではないのですが、昨年に引き続きCUSCO RACINGからMCCにスポット参戦しています。MCCとは、新しいスターの発掘や全日本ラリーのさらなるファンづくりのため、全日本ラリーのJN-2クラスにサブカテゴリーとして昨年から開催されているシリーズです。

 昨年はCUSCO RACINGから星 涼樹選手と組んでシリーズ参戦させていただきましたが(連載も書かせていただきました!)、前年度と比べてラリー経験者が増えたり、トレーニングの回数やテストの機会を作ってもらえたりと雰囲気が変わり、若手選手にはとてもいい環境が揃ってきているなと感じています。

 今年はCUSCO RACINGからは6名のドライバーが参戦! ニュージーランド選手権のラリーチャレンジチャンピオン史上最年少記録を持っているジール・ジョーンズ選手。ジムカーナチャンピオンの経験もある奥井優介選手。カート出身で昨年モリゾウチャレンジカップに出るお話があったものの、出場できず全日本ラリーは1年ぶりで20歳の木内秀柾選手。TGRラリーチャレンジでは3回チャンピオンを獲得し、昨年は全日本にも参戦している松原周勢選手。群馬生まれ群馬育ち、東日本選手権ではチャンピオン経験のある田部井選手。そして、愛車はAE111レビン、今までWOMEN'S RALLYなどで参戦経験のある女性ドライバーの伊藤はづき選手と、個性豊なメンバーが揃っているのです。

 昨年はターマックラリーのみポイントが付きましたが、今年は全日本ラリー全戦が対象。8戦中6戦有効と変更されました! また、今年は女性ドライバーが5名登録されており、2名以上の参戦があるラウンドは最優秀女性ドライバー表彰式も追加されました。

 車両も2020年モデルのGRヤリスのみから、2024年モデルのGRヤリスDAT(ダイレクトオートマチックトランスミッション)も加わり、いろんな要素が増えて面白くなっています。

 なお、今年の全日本ラリー選手権のスケジュールは以下の全8戦です。

第1戦RALLY 三河湾 2月28日~3月2日
第2戦ツール・ド・九州2025in唐津 4月11~13日
第3戦RALLY 飛鳥 5月16~18日
第4戦MONTRE2025 6月6~8日
第5戦2025 ARKラリー・カムイ 7月4~6日
第6戦RALLY HOKKAIDO 9月5~7日
第7戦久万高原ラリー 10月3~5日
第8戦M.C.S.C ラリーハイランドマスターズ 10月17~19日

開催2年目ともなると
すべてにおいてレベルが上がっている

 私は開幕戦には参戦しなかったので、古巣のWellpine Motorsportのお手伝いをしながら、今年のMCCの様子を観るために現地に潜入。新たに加わったDAT車両やメンバー、実際の現場の雰囲気を味わうために行ってきたのですが、開幕戦ではレベルの高さをすごく感じました。

 昨年のMCCは8名のドライバーが参戦。開幕戦ではラリーデビューのドライバーと経験者が半々だったこともあり、半分のドライバーがリタイアまたはデイリタイアしていたのです。今年は9名のドライバーが参戦し、全員がラリー経験者。ラリー未経験と経験者とではタイムというよりリタイア率が変わるので、今年の開幕戦はリタイア0だったのです。それに加えてコ・ドライバーもベテランが増えたことが印象的です。

 昨年も保井選手や佐々木選手といったベテランコ・ドライバーがいましたが、今年は竹下選手や藤田選手、竹原選手に安藤選手など経験豊富なコ・ドライバーが増えています。

昨年に続きMCCに参戦しているドライバー最上選手、コ・ドライバー小藤選手

昨年とはチームとペアが変わったドライバー稲葉選手、コ・ドライバー竹下選手

今年は監督に眞貝さんが加わり更に強くなっている大竹選手、コ・ドライバー橋本選手

古巣Wellpine Motorsportsのドライバー北海道出身の長尾選手、コ・ドライバー安藤選手

 第5戦終了した今の時点で、私が参戦したのは第3戦 RALLY 飛鳥、第4戦 MONTRE。どちらも田部井翔大選手と参戦しました。今年はスポット参戦の選手も多く、田部井選手は第3戦が初全日本・初MCCなので、開幕戦から参戦しているドライバーと比べるとかなり厳しいラリーでした。

 ただ、モリゾウチャレンジカップはバトルももちろんありますが、スポット参戦の場合はライバルを意識しすぎると自分のペースが掴めず、うまく走れなくなってしまいます。ドライバーとしては難しいですが、ここが1番大切で鍛えられるポイントにもなるのです。

ベテランドライバーから直接指導も!
MCCに参戦して良かったこと

 実際にMCCのトレーニングでも「すぐに結果を求めないこと、やることをしっかり着実にやっていくことの大切さ」というのを講師のみなさんから教えてもらいました。

MCCトレーニングの様子です

 MCCトレーニングやテストは、ラウンド前になるべくどちらかができる環境を作ってくださっていて、MONTRE前には埼玉県本庄市で林道テストをさせてもらえました。そこには新井大輝選手をはじめ、オフィシャルとして手伝ってくださる方がいて、なかなかできない林道での練習ができたことは大きな収穫でした!

練習後に田部井選手とパシャリ

 テストの時はレッキ練習かシェイクダウンの時のように何本か走って休憩して、また走ってという自分達でメニューを決めて行い、トレーニングの時はフィンランドのTGR-WRTからミッコ・ヒルボネン、ヨウニ・アンプヤ、そしてエサペッカ・ラッピのコ・ドライバーとしてWRCで活躍したヤンネ・フェルムの3名の講師陣がいろんなメニューを組み立て教えてくれます。ヨウニ先生は、昨年のMCCにも講師として来てくださっていたので「久しぶりですね!覚えていますか?」と聞いたら「また会えて嬉しいよ!頑張ってね。」と言ってくださいました。

ヨウニ・アンプヤ先生です

 また、今年はドライバーだけではなく、コ・ドライバー講習も行なわれました。昨年からコ・ドライバーのチャレンジプログラムができ、2024年に一緒に戦っていた前川富哉選手が今フィンランドに行っています。

 同い年のコ・ドライバーが世界で活躍するために、こうした挑戦をしていることもすごく励みになりますし、コ・ドライバーについて教えてもらえる機会ってあまりないのでトレーニングはとても貴重な時間でした。

ヤンネ・フェルム先生

 ヤンネ先生からは「コ・ドライバーはドライバーの執事。ドライバーのためにどうするべきか考えることの大切さ」やヤンネ先生の「やるべきことはきっちりとやる、ふざける時はふざけることへのメリハリ」を言葉や背中で教えていただきました。そのほか、もっとコ・ドライバー同士のコミュニケーションをとったほうがいいという話があり、今まで話す機会がなかった先輩コ・ドライバーのみなさんともお話しすることができ、とても充実したトレーニングができました。MCCに参加していなかったらこんなトレーニングは受けられなかったので、ホントに参加してよかったです。

走る練習では、走行しない時間はライバルの走りを見て研究

 ヤンネ先生はペースノートについても、距離や何故その言葉を使うのか、その言葉の意味というものを大切にしていて、少しでも違うとしっかり説明してくれます。ちょっと曖昧になりがちなところを明確に突き詰め、複雑な言葉ではなくシンプルにすることでノートが良くなることを教えてくださいました。

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