私→WRC第66回

今年の梅本まどかはハイラックスで北海道を爆走! チャンピオンを目指して良いスタート

文●梅本まどか 編集●ASCII

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梅本まどか

ラリーカムイ XC-2クラス優勝! このままチャンピオン目指します!

今年はラリージャパンに出ませんが
北海道を舞台にしたラリーで王座を目指します!

 ASCII.jp読者のみなさん、こんにちは! 今年もCUSCO Racingから「XCRスプリントカップ北海道」にXC-2クラスからハイラックスでコ・ドライバーとして参戦している、梅本まどかです。

梅本まどか

マシンとパシャリ

 昨年は全日本ラリーと併催のラリーカムイ、ラリー北海道の2戦のみXCRスプリントカップ北海道に参戦させていただきましたが、今年は全日本ではなくXCRスプリントカップ北海道をメインにシーズンを通して戦い、チャンピオンを目指すことになりました! ドライバーはこのシリーズを3連覇している番場 彬選手です。

梅本まどか

インタビュー中の番場選手

 XCRスプリントカップ北海道は、以下のスケジュールで年間6戦を戦います。

第1戦 2月2日    北海道ブリザードラリー
第2戦 2月16日  EZO ENDLESS RALLY
第3戦 7月4~6日  ARK ラリー・カムイ
第4戦 9月5~7日   RALLY HOKKAIDO
第5戦 9月20~21日  RALLY EAST-IBURI
第6戦 10月11~12日 とかち

 この中で第2戦のEZO ENDLESS RALLYのみスケジュールの関係で参戦できませんでしたが、残りの5戦でしっかりポイントを重ねて、チャンピオンを目指すというのが私の2025年の目標です。昨年は2位だったこともあり、ドライバー/コ・ドライバーともにチャンピオンを獲るというのが参戦チームのCUSCO RACINGさんからのオーダーでもあります。

 今、第3戦のARK ラリー・カムイまで終わり、私は2連勝中。番場選手は全戦参戦していて3連勝しています!

初めてのスノーラリーに四苦八苦
頻繁に変わる路面状況に困惑も優勝

 開幕戦の北海道ブリザードラリーは、私にとって初めての雪のラリーでした。寒い中でのラリーも初めてで緊張していましたが、SS1で大きな雪だるまに右リアをヒット。マシンにダメージを与えてしまい、ちょっとドキドキの展開からのスタートでしたが、それ以外では番場選手のさすがの走りで、マージンを着実に増やして優勝。

 雪の路面はSSごとに溶けている場所が混在し、「こんなに滑るの!?」と思う場面も中にはありましたが、とても良い経験になりました。

梅本まどか

凹んだ場所をみつめる番場選手

梅本まどか

雪の中のハイラックスもかっこいい!

 XCRスプリントカップは、全日本ラリーと併催のときは土日にLeg1、Leg2として走りますが、開幕戦は早朝にレッキ(下見走行)をして、9時半からスタート。距離もSSトータルが6.86km、0.5kmのSSが4本に2.43kmの林道SSが2本と、かなり短かったのです。こういうラリーは久しぶりだったのでリズムをつかむのが少し難しく、慣れた頃に終わってしまった感じでした。

 優勝できてホッとした気持ちもありましたが、もっと雪のラリー、特に林道はもっと走りたかったなぁというのが終わったあとの率直な感想でした。

梅本まどか

レッキ受付に並ぶ車両

梅本まどか

ロードブックとパシャリ

雄大なニセコが舞台のラリー・カムイ
余裕に見えたがアクシデントだらけでした

 そして7月4~6日に開催された、第3戦ARK ラリー・カムイ。このラリーは、昨年初めて番場選手とこのハイラックスで戦ったラウンドということで、1年経ってより成長した姿で戦えたらいいなと意気込んでいました! 実際結果を見るとタイム差もあり、余裕に感じますが初めてのタイヤ交換や、異音がしてリエゾン中にタイヤを外してチェックしたりとバタバタしていたのです。

 第1戦から約5ヵ月空いたこともあり、久しぶりの参戦マシン「ハイラックス」。このラリーは本番車レッキができたので、少しではありますがラリーの感覚を掴めるのはうれしいポイント。また2023年と同じ道も多く、その年に番場選手と参戦した加勢選手とのインカー動画を見ながら勉強したり、ペースノートをもとにレッキができたおかげで、新しくペースノートを作ったのはギャラリーステージとなった、SS4 NEW SENMU(0.33km)と林道のSS SUN FLOWER(16.01km)のみ。これは、だいぶ事前準備をしたおかげでラクができました!

 このラリーカムイではXC-2クラスは7台と参戦台数が増えており、昨年と同じマシンの人もいれば、バージョンアップしている人もいて、SS1で誰がどのくらいのペースなのか少しドキドキでした。とは言っても、番場選手はとても速いベテランドライバーさんなので、今年は緊張することなく落ち着いて「しっかりとペースノートを届ける」意識でスタートすることができたのです。

 SS1 STREAM(11.04km)を終えてみると、2位の川畑選手とは15秒差。決して余裕というわけではありませんが、焦らなくても落ち着いて走れば確実にチャンピオンが獲れる! という感覚でした。そのまま、SS2 ORCHID SHORT(12.55km)、KNOLL(7.77km)もトップタイムで終わり、2位との差も22秒と少しずつ引き離していました。

 午前中は残すところギャラリーステージのSS4 NEW SENMU(0.33km)のみ。ここはパイロンをぐるっと2周回ればフィニッシュというかなり短いSSです。ここが終わればサービスだと思っていたのですが、SS中にパイロンを2周するはずが1周終える直前で「あれ!?」という異変が!

 番場選手が突如「あ、ヤバい。パンクした」と。その後の1周はゆっくり周りながらマシンを労って、なんとかゴール。距離が短くてホントによかったです。しかし、ホッとしている暇はありません。そこからサービスに戻らなければいけないので、左フロントタイヤの交換をします!

 急いで平らな場所に停車して、タイヤを下ろして、外して、はめて……。GRヤリスでは経験がありましたが、ハイラックスでは初めてなので、昨年参戦する前にタイヤ交換練習したことを思い出しながら、重たいタイヤをなんとか持ち上げ、無事にタイヤ交換できました。TC(タイムコントロール、チェックポイント)にも余裕で間に合い、一安心。これが今回のラリーで1番焦った瞬間かもしれません。

梅本まどか

リム落ち(タイヤがホイールのリムから外れてしまう現象)したタイヤです

梅本まどか

タイヤの積み下ろし頑張りました!

 そんなこともありSS4は7番手タイム。サービスではいろいろチェックしてもらったり、左フロントだけ新品は左右のバランスが悪いので右フロントにも新品タイヤを履いてもらったりといろいろと準備してもらいました。

トップタイムもブレーキから異音が発生!
このピンチを優しい運転で乗り切り、再び優勝!

 SS5~7はSS1~3と同じということもあり、問題なくそれぞれトップタイムで走りきり、Leg1が終了。Leg2は新しい林道SUN FLOWER(16.01km)から始まりましたが、このステージもトップタイム! しかも、2位で走行していた川畑選手がこのステージでロスがあったため、2位の浅井選手との差は4分以上。リタイアしたり、大きなアクシデントがなければ優勝できるという条件になってきました。

 ですが、ここでブーレキを踏むとマシンから異音が! いろいろチェックするために、広くて平らな場所を探してタイヤを外して確認するも……、原因はわかりませんでした。マージンがあるため、SS9は抑えて走ることにしたのですが、番場選手はメディアポイント(カメラマンの撮影場所)だけは頑張ると、そこだけは迫力がある走りに切り替え、それ以外はブレーキを踏まなくていいように丁寧な運転で走り切りました。

 最後まで走りきるというマシンを労った走りでしたが、そうは見えないようにギャラリーポイントやメディアポイントでは走る姿勢にプロフェッショナルを感じました。そのあとのサービスでメカニックさんにチェックしてもらいますが、やっぱり原因は不明でした。とりあえず交換できるものはして、残り2本のSSに送り出してもらいました!

梅本まどか

メカニックさんに感謝

梅本まどか

いろいろチェックしてもらいました

 SS10~11はメカニックさんにも見てもらったので、危なくなければ通常通りの運転で走ることにしてスタート。問題なく走り2つのSSもトップタイムで終えることができ、無事優勝することができました!

 帰ってこられてホッとしちゃいました。昨年はこういったトラブルもなかったので、初めて番場選手とタイヤ交換したり、異音が出たりとアクシデントがありましたが、4連覇に向けて、しっかりポイントを獲得できてホントによかったです。

梅本まどか

番場選手とパシャリ

 今回はCUSCO×K.Z.Fだけで総台数8台。人数も多く、大きなチームの一員として戦えたことも、XC-2クラスで優勝できたことも、その内容が濃かったことも、ホントに楽しくいいラリーだったといえる内容でよかったです。

 次戦は9月5~7日のラリー北海道! 約2ヵ月の時間があるので、しっかり準備してまた優勝できるよう頑張ります!

梅本まどか

頑張ります!

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