旅する引きこもり「rui」さんが考える
ZR-Vを使った車中泊
このZR-V車中泊アイテムをセレクトされたのは、車中泊専門誌などで健筆をふるわれたり、SNSでのインフルエンサーとして活動されているruiさん。車中泊旅を始めて4年。年間300日、N-VANで生活しているという、自称「旅するひきこもり」。筆者的にシンパシーを感じずにはいられませんでした。
実際にruiさんのN-VANを見せてもらったのですが、まさに「引きこもり部屋」といったところ。N-VAN車中泊を極めると、こうなるだろうな、と自分が思い描いていたそれが、実にセンスよくまとまっているではありませんか。それ以上に、話を聞けば聞くほど「こんなこともまでやっているのですか!?」と驚くことばかり。
一番驚いたのは、天井にソーラーパネルを設置していることもさることながら、クルマに穴を開けておらず、机などが取り外しできるようになっているということ! もちろんDIYで、しかも5万円も掛かっていないのだとか。
そんなruiさんにとっても、SUVというパッケージは、あまり魅力的ではない様子。ですが「ZR-Vは180cm以上のフルフラットスペースを確保できますから、少し工夫すれば車中泊できますよ」というわけで見せてもらいました。コンセプトはズバリ「おひとりさま車中泊」。実に私にピッタリではありませんか。
トランクを置いたり断熱材を敷いたり……
ruiさん流ZR-Vの車中泊術
具体的には、2列目シートの足元にトランクケースを置き、その上にクッション(枕)を置くというもの。「全体的に斜めになっているので、ラゲッジドア側に足を置くという想定です」とのことで、よく見るとフラットなのですが微妙に傾斜していることがわかります。とはいえ、現実的には完全フラットな場所はあまりなく、車中泊する際は道路にあわせてクルマの位置を微調整しますが。
まずは床から。断熱シートを敷いてからタオルケットを敷き、そして凹凸のある発泡シートを置くのがruiさんオススメの方法。発泡シートは「キャンパーの間では人気のアイテムで、Amazon.co.jpとかでもスグに買えますよ」だそうで、その場でスマホで調べると2000円程度で在庫アリ! 断熱シートも2000円程度なので、シーツを入れても6000円もしないのです。この時点で目からウロコ! こういうアイテムがあるのですね。
さらに目からウロコなのはカーテン。まず、窓枠の金属部分にマグネット付きの遮光カーテンを置き、さらに手すり部分に棒を通し、さらにカーテンを取り付けているではありませんか。この2重作戦で、断熱効果と視覚的効果を得ている様子。マグネット付き遮光カーテンはカー用品店で販売されているそうで、これも「比較的お求めやすい」価格なのだとか。
このアイテムの何がイイって、自動車メーカーの純正パーツは、折りたたみ可能なレフ板みたいなものを窓にはめ込むのですが、これが片づけるのが面倒ですし、吸盤タイプは窓の内側に跡が残ってしまいます。さすが車中泊名人!
運転席の後ろには、オートバックスのブランド「ゴードンミラー」の小物入れをひっかけ、バッテリー駆動できるランタンで室内照明を確保。一気にオシャレ感が高まります。
単に寝るスペースだけではありません、なんと机を設置しているという点に注目です。机は折りたたみ式で、ZR-Vのエアコンパネルに併せ、天板がメッシュタイプのものを用意していました。これも普通に売っているものだそう。もともとこの机は食事をするために用意されていたのですが。
机がある、ということは、クルマの中でPC作業ができるというわけです! ということで、ノートパソコンを置いて実践してみましょう。実際に作業をすると、天井に頭がギリ当たる程度で問題ナシ! ZR-Vの荷室にはハンガーフックがあるので、そこにライトをつければ、さらに明るさは確保できます。
作業が終われば、あとは寝るだけ。発泡シートのマットレスが実に快適で、車中泊取材史上、最も快適に寝られそう! その場で、この発泡シートをAmazon.co.jpでポチっとしてしたのはナイショです。
問題は足が出るのでは? ということ。ということで、バックドアを閉めてみることに。確かにバックドアに当たるといえば当たるのですが、ギリ当たるという程度。身長185cmでそれですから、普通の身長の人は当たらないと思います。
ただ問題になるのは、荷室の裏側にバックドアを開けるボタンがないことです。Hondaの場合、リモコンキーのHOLDボタンを長押しすると、中からでもバックドアを開けることが可能なことを確認。リアドアから出入りしようとすると、せっかく取り付けたカーテンが邪魔になったりしますからね。
ZR-VにはXとZという2つのグレードが用意されていまして、下位グレードのXにはラゲッジルーム右側(写真では左側)にサブウーファーは搭載されておらず、その部分は収納につかえるとのこと。その上には12Vのアクセサリーソケットが用意されています。ここにハンディ蓄電池を置いてみたところ、イイ感じに収まるではありませんか! つまり「走行中は12Vで充電し、仕事する時は、ACコンセントをつなげればいい」というわけです。サブウーファーよりも、こっちのグレードを選びますね自分!
すごいのは、これらの車中泊アイテムのうち、ほとんどは枕元のコンテナに収納できるということ! 「今日は車中泊しようかな、と思った時に、荷物がまとまっているんですよ」とruiさん。この人、ホントにすごいな! と感心しきりです。
そしてZR-Vの良いところは、車中泊をしない時でも、ホンダアクセスが販売しているカーテレワークデスクを取り付ければ、後部座席を快適なオフィス化できること。普段はカーテレワークデスクと快適シートで仕事、泊りがけの取材の時は車中泊仕様で仕事をする。まさに移動するワークステーションといったところ!
【まとめ】SUVは車中泊に向かない、は過去の話
今、ZR-Vが欲しくて仕方ない!
冒頭で「車中泊をするならミニバン」と書きましたが、一方でミニバンは走りが楽しめないとか、いかにもファミリー向けという点で独身男性的には難があります。ゆえにCIVICやらHonda:eに後ろ髪をひかれる思いがする、と申しました。ですが、ZR-VはCIVICと同じスポーツe:HEVを搭載してパワフルですし、スタイリングは実にイマドキ。普通サイズのSUVですから、取り回しだってラクラク。さらに欲しいXグレードのFFなら車両本体価格329万8900円と、STEPWGNよりもお買い得なプライスではありませんか!
完全に取材であることを忘れ、思わず「コレですよコレ! こういうクルマが欲しかったんですよ」と心の声がダダ漏れに。その声を聞いた地獄耳のホンダアクセススタッフたちは、「買っちゃいましょう」「(筆者は都内在住なので)ホンダカーズ東京中央へ」などと背中を押しまくり。この展示をディーラーや青山一丁目の本田技研工業本社ギャラリーでやったら、「車中泊ができるからZR-Vにしました」と決断する人が出てくるのでは? それくらい、ruiさんがセレクトしたアイテムの車中泊仕様は説得力があり、ZR-Vが魅力的に見えるのです。
その後も取材が続いたのですが、ずーっとZR-Vのことが頭から離れなかったばかりか、家に帰ってからも「〇〇万円を頭金にして、残価設定が月々×万円で……。でも、Modulo Xとか出してくるんだろうな。本命はそっちだよなぁ」などと、夜な夜な取らぬ狸の皮算用。
車中泊に特化するなら、ruiさんのN-VANカスタムがベストです。でも、クルマは想定外の使い方をします。様々な要件をこなすクルマとして、ZR-Vはピッタリの1台であると確信しました。ホントに今、一番ZR-Vが欲しくて仕方ないことを、最後に告白させていただきます。
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