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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第272回

マツダの大型SUV「CX-60」はリッター20kmを超える好燃費の快適・快速SUVだった

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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大型SUVなのに燃費がかなり良い!

 動き始めた瞬間から振動の少なさに驚かされます。直列6気筒というとBMWのシルキー・シックスが思い浮かびますが、ディーゼルなのにマツダの方がシルキー! ただシルキーなだけではなく、最高出力256PS/最大トルク56.1kgf・mというハイパワーによって2トン近い車体を軽やかに動かしていきます。ちなみにモーター出力は16.3PS/15.6kgf・m。アシストハイブリッド的な動きをするようです。単なる静かで滑らかでパワフルなだけかと思ったら大違いで、これに排気音の良さも加わるのです。この音が実に節度がありながらもテンションを上げる音なのです!

 さらに驚くのは燃費の良さ! 高速道路で120km/h区間を走行してみたところ、リッター20kmを余裕で超えるではありませんか。さらに運転支援のデキの良さも相まって、圧倒的「快適・快速SUV」の称号を与えたいほど。

 高速道路を降りてワインディングロードへ。スポーツモードに切り替えて登坂します。やや荒れた路面も、足のよさで衝撃をいなしながらグイグイと登っていきます。欧州SUVと比べてロール量は多いのですが、それはNDロードスターなども同じ。エンジニアによると「ロールさせた方が、同乗者が酔いづらいんですよ」とのこと。どうやら目線だけが上下動するよりも、体全体が揺れた方がいいようです。

 ともあれ、スポーツモードにしたCX-60は、水を得た魚のよう。SUVとは名ばかりのスポーツしないSUVが多い中で、CX-60は運転の楽しさを十分に伝えてくれます。大きなボディーをゆっさゆっさしながらコーナリングをするという、いままでにない新感覚。「これはこれで面白い!」と感じました。で、アクセルを踏みまくっていたら、さすがに燃費はリッター15km台に低下。それでもすごいのですが。

 ダウンヒルも面白いもの。ブレーキは日本車としてはめずらしく、初期制動(イニシャル)は低く、踏めば踏むだけ効くという仕様。ややペダルが重ためのセッティングなのですが、慣れるとこちらの方がよいかも。逆に街乗りではどうなのだろう? という疑問は残るので、機会があれば乗ってみたいですね。

 そのほか、CX-60には様々な新機能が山盛りなのですが、残念ながら試乗時間の都合でここで終了。これは別途取材することにしましょう。

 マーケティング担当者によると、ディーラーではCX-5からの乗り換え候補でBMW X3の名が多く出るそうです。で、BMW X3とCX-60を比べると、足の好みは置いておいて、CX-60の方がBMW X3より使い勝手の面や作りのよさで上回っているように感じました。何よりあちらで直6ディーゼルエンジンを搭載したモデルは900万円近いプライスタグがつきますが、それよりもシルキーで燃費のよいクルマが600万円を大幅に下回るのです。運転しながら「X3キラーといっても良いかも。プレミアムSUVの新たなる地平だ」と感じたのでした。

 最後に。マツダはクルマをプレミアム化するだけでなく、ブランドそのものもプレミアム化を考えている様子。というのも、上質なオリジナルアイテム群を発売する予定だから。こういったモノは、レクサスをはじめとして、各プレミアムブランドが展開しています。

 写真のバッグは、日本の工房に製造を依頼しているのだそうですが、内装と同じ皮を使っているだけでなく、底面から入るシューズケースを用意しているのがトピックス。さらにスマホポケットも用意しており、使い勝手で文句ナシ! 価格は決まっていないようですが、どうやら10万円前後を予定しています。

 もう1つはブランケット。こちらは国産綿を丁寧に縫製したとのこと。さらに専用ブランケットケースが用意されており、ケースに入れた状態だとシートクッションに! こちらは2~3万円の間を予定しているようです。これらのアイテムは完成次第、ほかのアイテムと合わせて別途ご紹介する予定です。お楽しみに。

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