運転席もスポーティーを演出
運転席はコクピット感の強いデザイン。最近、こういったコクピット感の強いインテリアが流行っているように思います。「ナビが下側についていて、外から見て後付け感がないのはイイですね。それに前方視界が広くなりますし、操作もしやすいです」と唯さん。そして「赤いイルミがイイ感じですね。しかも好きな色に変更できるというのもイイ!」と相当お気に入りです。
操作系に目を向けるとかなりスポーティーテイストが強い印象。スマホトレイはかなり奥にあるうえ、iPhone XS Maxを置くと充電コネクターが接続できないのはちょっと不便。ちなみにUSBはType-Aでした。
唯さんの目を惹いたのがシフトレバー。「かなり上の位置にあって、レバーが短いんですよ。ショートストロークといったら可笑しいのですけれど、これはイイなと思いました」というわけで、早速Dレンジに。それでは走ってみましょう。
大きなボディーで軽快でキモチイイ走り
走り始めはモーターとのことでしたが、すぐに上り坂だったためか「あまりモーターという感じはしませんね」と唯さん。「普通にエンジンが回っていますし、特にエンジン車と変わらないようなのですが」と首をかしげます。でも動作メーターを見ると、エンジンに切り替わったり、モーターに切り替わったり、せわしなく制御が変わっている様子。
とりあえず一通り走ったのですが「よくわからないですね」というわけで、SPORTモードへとチェンジ。「おぉ! 最初からコレにしてくださいよ」というわけで、闊達な走りにご満悦。「むしろこれをノーマルモードとしていいくらいですよ」と笑顔です。「俄然、走りが軽くなりましたね。アクセル開度に応じてグングン進む感覚は、国産SUVにはないフィーリングだと思います。それにエンジン音も悪くはないですね。静かながら存在感がある。なるほど!」と、唯さんの中に眠る走り好きの血が目を覚ましてきたようです。
ならば、ということでレッツ峠へ。「車高は高いハズですし、確かに目線も高い。けれど車高が高いクルマの動きじゃないんですよ。もちろんスポーツカーのような動きではないのですが、SUVっぽいダルな感じが薄いんですね。コーナーを旋回している時、日本車と比べてロールが少ない印象です。足腰もしっかりしているのですが、決して乗り心地が悪いわけじゃありません。狭い道で取り回しがしやすいのもいいですね」と唯さんは饒舌にハンドリングについて語ります。
ですがスポーツモデルという説明を事前に聞いてしまったために「もっと過激でもいい気がします。これがノーマルで、もっと過激なモデルをスポーツモデルと言ってもよいのかな」というように物足りなさを感じてしまった様子。逆にいえば「普段乗りなら、これくらいがちょうどいいですね。乗り心地もイイですし」というわけで、何も知らない方が正解だったかも。そして「本国のノーマル仕様はどうなのかな? フワフワな普通のSUVなのかな」という素朴な疑問まで。ともあれルノー・ジャポンが本仕様のみ輸入するという決断は間違ってはいなさそうです。
「ルノーに乗るのは初めてでしたけれど、よい意味で普通のクルマでしたね」と唯さん。「でもエクステリアやインテリアに日本車にはないテイストは感じました。オシャレですよね。走りも日本の普通のSUVにはない楽しさがありますね」とのこと。 唯さんにとって初のルノー体験となったアルカナ。印象はよかったようです。ひょっとしたらアルカナはアリかな!?
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