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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第204回

EVトラック「eCanter」を初体験! 素晴らしきゼロエミッショントラックの世界

文●矢田部明子 編集●ASCII

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 クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、EVトラック「FUSO eCanter」についてレポートしていきたいと思います。実は私、幼少期は石灰石やセメントの原料が採れる炭鉱の街に住んでいました。大きくて重い石灰石をグイグイ引っ張っていく、その勇ましい働く姿が大好きで、石灰工場の前に張り込んでトラックの運転手さんに手をふったものです(今考えると迷惑)。いつか憧れの車であるトラックを取材したい! と思っていたのですが、念願叶ってやっと記事化することができました。

 ただ今回紹介するのは、私が幼少期に見ていたトラックとは少し毛色の違う「EVトラック」です。ディーゼルエンジンのトラックとはどう違うのか? をお伝えできればと思います。

「FUSO eCanter」はこんなクルマ

 「FUSO eCanter」は三菱ふそうから販売されている車両総重量7.5トントラックで、国内初の量産EVトラックとなっています。日本のみに留まらず、ヨーロッパ圏やオーストラリアなど、世界中で実際に荷物を運んで活躍しているのです。ちなみに日本では、IKEAやセブンイレブンが家具や食料品を運ぶのに使っているのだとか。ディーゼルエンジンではなくEVなので、CO2や汚染物質を排出しないゼロ・エミッション輸送&騒音問題にも一躍買っている働く車です。

三菱ふそう「eCanter」の主なスペック
サイズ 全長5940×全幅1995×全高1625mm
ホイールベース 3400mm
車重 7500kg
最高出力 135kW(180PS相当)
最大トルク 390N・m
バッテリー 370V・13.5kWh×6
航続距離 約100km

eCanterの良いところ その1
とにかく音が静か!

 トラックの「ブロロローン」「プシュー」という音を想像していると、良い意味で期待を裏切ってくれるのがeCanterでした。エンジンをかけた時も「ピー」という電子音のみで、「あれ? これでエンジンはかかったということで良いんですよね?」と聞いてしまうほど。前の日に、ハイブリッド車の試乗をしていたのですが、その車よりも車内はかなり静かでした。 外からはどうなのかということで、一般道を走るトラックの走行音もチェック。「キューン」という蚊の鳴くような電子音はするものの、ディーゼルトラックよりも格段に静かですし、後ろを走っていたミニバンのエンジン音の方がうるさかったほどです。

 EV車独特の静かさは、深夜にコンビニへ食料品を運送する時に「とても助かっている」という声が多く届いているそうです。というのも、閑静な住宅地にあるコンビニは、運送トラックの騒音が問題になっているからです。eCanterの場合は、こんなに静かならクレームはなさそうです。

eCanterの良いところ その2
走行性能&乗り心地

 私がトラックの免許を持っていないため(準中型自動車免許以上が必要)、助手席に乗って走りを体感&運転してくださった三菱ふそうでeCanterの商品計画を担当されているマネージャーの小倉重敬さんにインタビューしつつ、走行性能をお伝えしていきます。

 まず驚くべきは、アイポイントの高さです! 2~3台前、いや、前を走っているのが軽自動車だった場合、視力の限り遠くまで見えます(笑)。逆に、真下などが見えずらいなと感じました。乗り心地としては、ガタガタした揺れ&突き上げ感は感じられず、とても快適でした。路面の凹凸を越えても、ストンと衝撃を吸収していく感じです。トラックの運転手さんは1日中運転するため、ディーゼルエンジンのトラックだとガタガタという振動でお尻がムズかゆくなる人もいるのだそうです。eCanterはそのトラック独特の振動がないため、疲れない&乗りやすいという声を多くもらっているとのことでした。

 アクセルを踏むと、直ぐに発進&加速してくれるので高速道路もストレスなく運転できるそうです。ボディーが長いので、右左折や駐車の時は大変とのこと。

アルミ製の箱型荷台を持つバンボディーのトラックは、後方が見えません。そんな時に役立つのがバックモニター。車体が長いので、窓からどんなに身を乗り出しても見えない真後ろの確認には、非常に助かるそうです

サイドミラーは大きな車体を見るために大きく、ニョキっとせり出しています。2つ付いているサイドミラーの役割は、サイドを見るため&死界となりやすい左前方右前方を見るためです

 走行性能ですが、乗り心地は◎! 私が幼少期に見ていた、ガタガタとボディーを軋ませながら、大きなエンジン音を立てて走っていく面影はまったくありませんでした。EVトラックってすごい!

eCanterの良いところ その3
居住性&使い勝手

 ピラーを前に出すことで開放感UP&軽トラックナンバーワンの室内幅で車内は広々です。また、シートが厚く座りやすいので長時間座っていてもお尻が痛くなりません。

窓ガラスが大きいので、自然光が差し込んで車内はとても開放的

シートは薄いですが、弾力性があり座り心地はGoodでした。長時間運転するドライバーのことを考え、このシートにしているそうです

普通車のハンドルの角度よりもトラックのハンドルが寝ているのは、荷室のスペースを確保するために運転席を少しでも前に置きたいからです。いつか私も、このハンドルを運転してみたいです(大型免許を取らねば!)

トラックの収納で大事なのは、書類を収納できる場所です。運ぶ荷物によって付随する書類があり、その書類を搬入先に届けなくてはいけないからです

ドリンクホルダーには、ペットボトルや四角い紙パックも置けるようになっています。他にも、USBソケットや小物入れなども搭載されています

灰皿&タバコが置ける収納場所があることにビックリ! 仕事柄、新車に乗ることが多いですが、喫煙者に優しい車は今までなかったので驚きました。トラックの運転手の方は、タバコを吸う方が多いのかも!

トラックならではのアイテムは、リアタイヤの後方部についた車止めです。停車時にトラックが動いてしまわないようにしっかりと固定し、事故を防ぐアイテムです

ドアハンドルは開けやすいように、縦向きではなく下向きに付いています

車高の高いトラックでも乗り降りがしやすいように、サイドステップが付いています。愛車のランクルよりも乗り降りしやすいという……

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