松村太郎の「"it"トレンド」第311回

Tesla Model 3をポチるまで 決め手は航続距離と乗り心地

文●松村太郎 編集● ASCII

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心配性のEV選び

 そうしたEVへの参入が向こう10年間で相次ぐことが考えられる中、Teslaが光るのはEVの性能が高いバランスで実現されていたことでした。とにかくバッテリーの調達に力を入れて取り組んでいる点が、大きなアドバンテージを作り出しています。

 Tesla Model 3は500万円を切る479万円という価格で、スタンダードレンジ・プラスでは565kmという航続距離を実現しています。値段は90万円ほど上がりますが、ロングレンジでは689km。

 実は、この航続距離をこの値段で実現しているモデルは、現状日本で発見できないのです。航続距離の点で一番近くにいるのはアウディで、e-tron GTというスポーツカーや、SUVタイプのQ4 e-tronは500kmを超える航続距離を備えます。しかし価格や納期の問題で、直近の乗り換えには少しハードルが……。

 これまでの内燃機関の自動車では、やはりパフォーマンスと燃費のバランスが注目されました。いまディーゼルのSUVに落ち着いているのも、日々の移動距離と快適さ、経済性という要素が影響していました。

 EVの場合、今ネックなのはやはり充電環境とその時間の捻出であり、筆者の住むエリアの充電器の少なさ、また住んでいるところの駐車場に当面充電器を設置できないこともあり、できるだけ航続距離を積み増したい。しかし航続距離=バッテリーの搭載量であり、多くなれば当然価格も跳ね上がる。

 そのことを理解した上で、Teslaはバッテリーの調達コストに注目し、これを下げる努力を通じて競争力を高めてきたことがうかがえます。そのアドバンテージが未だに効いている状態で、EV化のトレンドを迎えることができた点は、Teslaの評価すべきポイントと言えるでしょう。

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