あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第79回

510馬力FRセダンに驚愕! この素晴らしい四葉のアルファ ロメオ・ジュリアに祝福を

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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セダンらしく車内はラグジュアリー

運転席のドアを開けた状態。90度近くまで開き乗降性はよい

ドアのインナーパネル。スピーカーはハーマンカードン製のオーディオを採用する

ドライビングシート。シートは柔らかな本革で、緑と白のステッチが目新しい

ダッシュボードの様子。カーボンパーツがおごられている

アクセルペダルはオルガン式を採用

大型のアルミ製パドルシフトを搭載。ステアリングコラムからパドルが伸びるタイプだ

BMWの車両でよく見かけるシフトノブを採用

ライトは運転席右側のスイッチで切り替える

 室内はラグジュアリーそのもの。各所に白と緑のダブルステッチが施され、このモデルが特別であることを印象づけます。さらにカーボン素材による加飾がスポーツテイストを演出。車内が黒系で統一されていることもありますが、イタリアらしいセンスの良さで、スポーツ系グレードにありがちな「いかにも感」が薄く、知らない人からしたら「ちょっと豪華なクルマ」に見えることでしょう。

イグニッションも備えたステアリングホイール

中央にディスプレイを備えたメーターパネル

330km/hまで刻まれた速度計。その下にはクアドリフォリオのエンブレムが輝く

 ドライビングポジションはゆったりめ。ステアリングに触れると、しっとり手なじみのよい本革で気分が高揚します。その間から見えるメーターパネルは左が回転計、インフォメーションディスプレイを挟んで右が速度計。速度計には四葉のクローバーのエンブレムがさり気なく光っています。

 8速ATのジュリア・クアドリフォリオですが、マニュアルシフトにも対応。レバーもしくはパドルで操作します。ユニークなのは、シフトパドルがイマドキとしては珍しくステアリングコラム側に取り付けられている点。パドルは大きなアルミ製で、ひんやりとした質感が指先に伝わります。

aモードを選択した状態

aモード時の車両セッティング

nモードを選択した状態

nモード時の車両セッティング

dモードを選択すると、サスペンションのボタンが光る

dモード時の車両セッティング

dモード時にサスペンションボタンを押下すると、柔らかめのセッティングに変更される

raceモードを選択した状態。サスペンションボタンの色が赤に点灯する

raceモードを選択すると、メーターパネルに利用不可と表示が。ただしこれは警告メッセージのようで、実際にraceモードの利用は可

サスペンションボタンを押すと、一段階柔らかいセッティングになる

raceモード時の車両セッティング。いわゆる電子アシストはすべてオフになっている

 アルファ ロメオでは「d.n.a.」システムと呼ぶ走行モードは、a(エコモード)/n(ノーマルモード)/d(スポーツモード)のほか、レースモードの4段階が用意されています。このレースモードが危険で、いわゆる電子制御をすべてカットするという強烈な仕様。排気音もこのモードにセットすると、まるでアメリカンV8のような図太い音がするのですが、ディーラーで試乗した人がその音を聞きたく公道で試したところ、コントロール不能により事故を起こしたという事案が複数あるとか。「絶対に公道で使わないで」と念を押されたのですが、「使うな」と言われると使いたくなるのが人の性。ですが四駆ならともかく、FRの2駆で510馬力の大パワーと600Nmの極太トルクがかかった瞬間、クルマがドリフトするのは目に見えています。

 dおよびraceにセットすると、サスペンションのマークが点灯。これは押下すると、基本セッティングより一段階柔らかい状態になります。そう、クアドリフォリオは電制サスのクルマです。ちなみにジュリア・スプリントなどは、普通の油圧サスペンションで、サスセッティングはできません。

8.8型のタッチパネルディスプレイ

車両の状態などが表示・設定可能

定期点検の時期も教えてくれる

純正ナビの入力画面

Apple CarPlayを用いてGoogleマップを表示させたところ

バックカメラ機能を使ったところ。ソナーも備える

車両側でGoogleマップの検索設定を変更している様子

Apple CarPlay利用時はタッチパネル機能を使うことができず、大型のダイヤルで操作する

 センターコンソールには8.8型のタッチパネルディスプレイが設けられています。ナビも搭載されているのですが、これが住所検索のみという潔さ。〇〇駅とスポット入力には対応していません。Apple CarPlayなどに対応しているので、スマホと車両を接続してナビを利用するのが現実的でしょう。ただ、Googleマップを利用している時に、タッチパネルに触れても何も反応せず、大型のダイヤルで操作しなければならない点はちょっと残念。

アームレストの中にはUSB-AとUSB-Cのコネクターを備える

Qi充電(ワイヤレスチャージ)にも対応

アームレストにスマートフォンを差し込んだ様子

運転席側のドリンクホルダー近傍にもUSB-Aコネクターを1系統用意する

 スマホ関連で感心したのは、アームレストに差し込めるところ。最近のクルマはUSB充電が当たり前で、大抵はセンターコンソールかアームレストの中にコネクターが用意されています。そこで気になるのは、運転中にスマホをどこに置くかということ。アームレストの中はスマートに見えますが、ちょっと使いたい時に不便。一方、センターコンソール下ではケーブルが出て煩雑になりがち。ジュリアの収納はかなり合理的といえるでしょう。しかもこのスマートフォン収納スペース、なんとQi充電に対応! アルファ ロメオってココまで実用性があるクルマだったのか? と驚くとともに不勉強な自分を恥じました。

アルファ ロメオ/ジュリア・クアドリフォリオのスマートキー

専用のスマートキー置き場

センターコンソール全体の様子

 ジュリア・クアドリフォリオはキーレスエントリーの車両。コンソールには、そのキー置き場も用意されていました。

後席ドアもほぼ90度開く

後席の様子

後席も本革製シートを採用

サイドシルが立ち上がっているほか、足元が狭い

エアコンダクトの下にはUSBコネクターを1つ用意する

後席のアームレスト

ドアの様子

 後席は他社Dクラスセダンと比べると、足元が狭い印象。さらにセンタートンネルが盛り上がっているため、中央に座る人は大変な思いをしそう。ですが、足元の狭さを除けばヘッドルームも高く不満はありません。USBレセプタクルも1系統用意しているので、後席でも充電できます。

ラゲッジスペースの様子。開口部は普通のセダンと同等といったところ

奥行きが深く、ゴルフバック4個は入りそう。ただしトランクスルーはできない

 ラゲッジスペースも普通のセダンと同様の広さで、ゴルフバッグが4つ入りそうです。ただし、後席を倒してのトランクスルーはできません。ちなみにトランクスルーができないのはクアドリフォリオだけで、他のジュリアはできるとのこと。

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