セダンらしく車内はラグジュアリー
室内はラグジュアリーそのもの。各所に白と緑のダブルステッチが施され、このモデルが特別であることを印象づけます。さらにカーボン素材による加飾がスポーツテイストを演出。車内が黒系で統一されていることもありますが、イタリアらしいセンスの良さで、スポーツ系グレードにありがちな「いかにも感」が薄く、知らない人からしたら「ちょっと豪華なクルマ」に見えることでしょう。
ドライビングポジションはゆったりめ。ステアリングに触れると、しっとり手なじみのよい本革で気分が高揚します。その間から見えるメーターパネルは左が回転計、インフォメーションディスプレイを挟んで右が速度計。速度計には四葉のクローバーのエンブレムがさり気なく光っています。
8速ATのジュリア・クアドリフォリオですが、マニュアルシフトにも対応。レバーもしくはパドルで操作します。ユニークなのは、シフトパドルがイマドキとしては珍しくステアリングコラム側に取り付けられている点。パドルは大きなアルミ製で、ひんやりとした質感が指先に伝わります。
アルファ ロメオでは「d.n.a.」システムと呼ぶ走行モードは、a(エコモード)/n(ノーマルモード)/d(スポーツモード)のほか、レースモードの4段階が用意されています。このレースモードが危険で、いわゆる電子制御をすべてカットするという強烈な仕様。排気音もこのモードにセットすると、まるでアメリカンV8のような図太い音がするのですが、ディーラーで試乗した人がその音を聞きたく公道で試したところ、コントロール不能により事故を起こしたという事案が複数あるとか。「絶対に公道で使わないで」と念を押されたのですが、「使うな」と言われると使いたくなるのが人の性。ですが四駆ならともかく、FRの2駆で510馬力の大パワーと600Nmの極太トルクがかかった瞬間、クルマがドリフトするのは目に見えています。
dおよびraceにセットすると、サスペンションのマークが点灯。これは押下すると、基本セッティングより一段階柔らかい状態になります。そう、クアドリフォリオは電制サスのクルマです。ちなみにジュリア・スプリントなどは、普通の油圧サスペンションで、サスセッティングはできません。
センターコンソールには8.8型のタッチパネルディスプレイが設けられています。ナビも搭載されているのですが、これが住所検索のみという潔さ。〇〇駅とスポット入力には対応していません。Apple CarPlayなどに対応しているので、スマホと車両を接続してナビを利用するのが現実的でしょう。ただ、Googleマップを利用している時に、タッチパネルに触れても何も反応せず、大型のダイヤルで操作しなければならない点はちょっと残念。
スマホ関連で感心したのは、アームレストに差し込めるところ。最近のクルマはUSB充電が当たり前で、大抵はセンターコンソールかアームレストの中にコネクターが用意されています。そこで気になるのは、運転中にスマホをどこに置くかということ。アームレストの中はスマートに見えますが、ちょっと使いたい時に不便。一方、センターコンソール下ではケーブルが出て煩雑になりがち。ジュリアの収納はかなり合理的といえるでしょう。しかもこのスマートフォン収納スペース、なんとQi充電に対応! アルファ ロメオってココまで実用性があるクルマだったのか? と驚くとともに不勉強な自分を恥じました。
ジュリア・クアドリフォリオはキーレスエントリーの車両。コンソールには、そのキー置き場も用意されていました。
後席は他社Dクラスセダンと比べると、足元が狭い印象。さらにセンタートンネルが盛り上がっているため、中央に座る人は大変な思いをしそう。ですが、足元の狭さを除けばヘッドルームも高く不満はありません。USBレセプタクルも1系統用意しているので、後席でも充電できます。
ラゲッジスペースも普通のセダンと同様の広さで、ゴルフバッグが4つ入りそうです。ただし、後席を倒してのトランクスルーはできません。ちなみにトランクスルーができないのはクアドリフォリオだけで、他のジュリアはできるとのこと。
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