アルファ ロメオ。クルマ好きなら一度は気になるブランドです。アルファ ロメオには不思議な魔力があり、その毒牙に触れてしまうと、無意識にひいき目で見てしまい、気づけばアルフィスタに。私もその一人です。そして今回紹介するジュリア・クアドリフォリオにも心底惚れてしまいました。
アルファ ロメオにおける
ジュリアの立ち位置とは
アルファ ロメオに触れたのは、今回を含めて3回目。最初はCセグメントの5ドアハッチバックである「ジュリエッタ」。FFで240馬力というスペックは、ニュルブルクリンク最速をうたうモデルたちと比べると見劣りするもの。あまり期待せずに試乗してみたら、それらのクルマにはなかった楽しさがいっぱい。予想以上のラグジュアリーな室内にも満足し、お気に入り登録しました。
次に試乗したのが、ライトウェイトスポーツカーの「4C スパイダー イタリア」。アルファ ロメオ初のミッドシップ車でした。サスペンションが壊れているのかと思うほどの足と、パワステすらないド硬派の1台で、日常使いにはゴメンナサイですが「やっぱりアルファ ロメオは凄い」と感嘆したのでした。
今回レビューするジュリアは、同社としては最新のプラットフォームを採用したモデル。ボディーサイズは、全長4635×全幅1865×全高1435mmで、Dセグメントに属するセダンです。同社としては約半世紀ぶりとなるFRモデルとして、2017年に日本上陸をはたしました。ジュリアには、2リットル直4ターボエンジン搭載の「ヴェローチェ」(280馬力仕様)と「スプリント」(200馬力仕様)、その4輪駆動モデルである「Q4 ヴェローチェ」、そしてディーゼルエンジン搭載の「ディーゼル スーパー」という4モデルがラインアップされています。「クアドリフォリオ」は、これらの上位に位置するモデルで、BMWならM3、メルセデスならAMGのC63に該当するハイパフォーマンスのスポーツセダンです。
クアドリフォリオとは、イタリア語で四葉のクローバーという意味。一見「クローバーだなんて可愛い!」と思いきや、とんでもない。この四葉のクローバーは、幸運のモチーフとして1923年のレースカーに描かれたのが最初。以来、同社のフラグシップグレードには、四葉クローバーのエンブレムと名前が与えられてきました。クローバーマークが付いたアルファ ロメオは、最高の称号なのです。
ジュリア・クアドリフォリオには、最高出力510馬力/最大トルク600Nmを発する2900ccのV型6気筒ターボエンジンが与えられました。アルファ ロメオは過去多くのV6エンジンを搭載した名車が登場しているのは、クルマ好きなら誰もが知るところ。そしてそのV6エンジンは極上のフィールであることも……。今回のジュリア・クアドリフォリオは生まれながらにして名車であることを義務付けられているといいますか、期待するなと言う方が無理でしょう。
エクステリアには、数多くの専用カーボンパーツがおごられています。フロントバンパー下のリップスポイラー、サイドスカート、リアリップは言うに及ばず、なんとボンネットとルーフまでカーボンというから驚き! 大抵はカーボン地のままにするところ、ボディーと同じカラーリングにしたところに、アルファ ロメオのセンスを感じずにはいられません。
専用設計のリアバンパーは、ディフューザーが大きく迫力満点。マフラーは左右の4本出しで、通常はとてもジェントルな音を奏でます。ちなみにバンパーはかなり低い位置にあるため、駐車時の石突きに注意した方がよいでしょう。
510馬力を受け止めるタイヤはピレリのP-ZERO。ホイールも専用品で、アルファらしいデザインに、ときめく心を抑えられません。ブレーキシステムはクアドリフォリオのみに与えられた対向キャリパーとドリルドローターの組み合わせ。ドリルドローターは見た目だけでなく、ブレーキ時に「シャー」っという音がするのですが、それがスポーツ心を一層刺激するのです。
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