突然ですが、「金銭的に余裕があるも、クルマは1台しか所有できない」としたら何を選びますか? スポーツカーはイイけれど実用性に難がある。かといってスーパーSUVは直線番長的で走りが楽しめない……。
そこで選択肢に上がるのが、「Mercedes-AMG E53 HYBRID」「BMW M5」「アルピナ D4」といったハイエンドスポーツセダン。その中で筆者が選ぶのはアルファ・ロメオの「ジュリア・クアドリフォリオ」です。それはなぜか!? を今回は解説します。セダンは冬の時代と言われていますが、走りや実用性を考えると「あり寄りのあり」なのです。
【選ぶべき理由1】アルファ・ロメオ最後の至宝のエンジン
ジュリア・クアドリフォリオが搭載するエンジンは、2.9L V6ツインターボ。これはフェラーリが設計し、同社の「SF90」や「ローマ」といったモデルが搭載する「ティーポ154」型をベースに、2気筒分減らしたユニットです。シルクのような滑らかさと510馬力という爆発的なパワーに、誰もが頬を緩めること間違いナシ! まさにイタリアの至宝!
……なのですが、今後このユニットを手に入れるのは難しいのが実情。たとえば、フランスでジュリア・クアドリフォリオを買おうとすると、1万ユーロ(約156万円)という罰金かと思うような税金を納めなければならないのだそうです。さらに、2028年1月からは環境規制ユーロ7の施行が予定されており、内燃機関がその条件をクリアするのは難しいと言われています。
つまり、欧州では今後メーカーはハイパフォーマンスなガソリンエンジン車は作れず、ユーザーも税金が高すぎて購入できないという状況になるかもしれません。政策が変わらない限り、そう遠くない未来にV6エンジンの生産は終わることでしょう。となると、今がラストチャンスなのです。
アルファ・ロメオは、プラグインハイブリッド(PHV)のSUV「トナーレ」を皮切りに、ラインナップのBEV化を進めていく方針を打ち出しています。アルファ・ロメオのV6エンジン搭載車、このクアドリフォリオはそれだけで価値がある1台です。
【選ぶべき理由2】希少種になった古典的なスポーツセダン
Mercedes-AMG E53 HYBRID、BMW M5、アルピナ D4といったライバルの多くが四輪駆動であるのに対し、ジュリア・クアドリフォリオはFR(フロントエンジンリアドライブ)のレイアウトを採用しています。走行面では先進の四駆システムを搭載するライバルたちの方が有利でしょう。ですが、操る楽しさがFRにはあります。後輪に伝えられる510馬力は、アクセルをひとたび踏めば、ドライバーの背中を蹴とばします。
ややハードな乗り味もジュリア・クアドリフォリオの魅力。かといってハード過ぎず、コーナーではしっかりロールして荷重をいなします。このあたりが実に見事。今となっては古典的なFRスポーツですが、その乗り味だけでも貴重なクルマです。
【選ぶべき理由3】4月28日までカスタマイズプログラムを実施
アルファ・ロメオブランドを擁するステランティスジャパンは、2月7日~4月28日まで、アルファ・ロメオのカスタマイズプログラム「The Last Call for Design Your Quadrifoglio(ザ ラストコール フォー デザイン ユア クアドリフォリオ )」を実施しています。
これは、ジュリア・クアドリフォリオとSUVの「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」の2モデルについて、特設サイト上で好みの仕様およびボディーカラーを選択し、オーダーできるというもの。現行型のジュリア クアドリフォリオとステルヴィオ クアドリフォリオにおいては最後のオーダーメイド型受注プログラムになるそうです。こう言われると、終わりが近づいているようで、早めに買わないと……と思わされますね。
カスタマイズ内容はルーフにブレーキ、シート、ホイール、ボディーカラーと多岐にわたり、価格は1327万円~1594万円。なかでもスパルコ製カーボンバケットシートは剛性が高くスポーツ走行にピッタリです。
【こんな人にこそオススメ】アガリのスポーツセダンを求める人
ドイツのライバルたちに比べれば、インフォテインメントなどに古さを覚えたりするのも事実。ですが運転支援など一通りの機能は搭載されていますし、何よりイタリア車でしか体験できない世界と、良い意味での古典的なフィーリングは、唯一無二のもの。
最後のガソリンエンジン車としてジュリア・クアドリフォリオは、本当にアリな選択肢。V6エンジンの滑らかな回転と力強いパワーを知ると、手元に置いておきたいという気になること間違いありません。人生最後のクルマを探している人に強くオススメしたいモデルです。
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