前へ 1 2 3 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第78回

欧州No.1コンパクトカー「新型ルーテシア」が日本上陸! その走りはスポーツグレードだ!

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

数多くの運転支援を搭載で安心して走れる

ドアミラー下には360度カメラ(アラウンドビューモニター)用のカメラが取り付けられている

ルーテシアのステアリングホイール。左側にハイウェイ&トラフィックジャムアシストのボタンを配置する

 さて。近代的な運転支援は何を搭載しているのか、というのが気になるところ。ルノー車の運転支援装備は、一昨年登場したメガーヌでもレーン逸脱警報や車間警報、エマージェンシーブレーキサポートはあるものの、いわゆる前走車追従型のクルーズコントロールはなく、正直他社に比べると見劣りするものでした。

 ですが、ルーテシアにはセイフティー、ドライビング・アシストなどの先進運転支援システム(ADAS)をほぼほぼ装備。完全停止状態から3秒以内のストップ&GO付きアダプティブクルーズコントロールのほか、レーンセンタリングも搭載。この2つの機能を使ったハイウェイ&トラフィックジャムアシストという、日産で言うところのプロパイロットを搭載。さらに車庫入れ時に便利な360度カメラ、これまた日産で言うところのアラウンドビューモニターも用意されました。ルノー・日産・三菱アライアンスの効果を感じさせます。そのほか機能面では、ルノー初となるオートホールド機能付きブレーキ機構が搭載されました。

ルノー・ルーテシア(試乗はINTENS Tech Pack/276万9000円)

 ルーテシアには過去、幾度となく乗り心奪われている筆者。まず言えるのは「日本にピッタリのサイズ感」であるということ。その中でルノーは他社にはない「さり気ないオシャレ」なテイストが含まれているばかりか、運転していてどこか楽しい。それは人生を楽しむというフランスの国民性が表れているように思えるのです。

 そのテイストは新型ルーテシアにもしっかり受け継がれています。乗り味は先代後期型より硬質で、日本車のスポーティーグレードよりもしっかりとした乗り味。これにパワフルなエンジンが加わるのですから楽しくないハズがありません。

ルーテシアのマフラーカッター。左1本出しだ

 シフトは日本車のCVTと変わらない滑らかさでありながら、エンジン回転数がある程度上がってからいったん下がるというトルコンATのような動き。排気音は大衆向けなので静粛性に重きを置いたもの。気分がアガる音はしませんが、踏めばしっかりと太い音が聞こえてくるではありませんか。これにはちょっと驚き。

 しっかりした足は首都高などのステージにピッタリ。想像以上にハンドルがクイックでダルさは皆無。さらにスッとノーズが入るばかりか、思ったよりもロールが少なくギャップもしなやか。スポーツグレードです、と言われても何一つ疑問を抱きません。これが一般向けというからルノー恐るべしで、「ルノー・スポールが出たら絶対楽しいハズ!」と想像するに難しくありません。ですが現時点で、ルーテシアのルノー・スポールが登場する予定はないとのこと。その理由は排気ガス規制によるものなのだとか。かなり残念です。

ルーテシアのハイウェイ&トラフィックジャムアシストボタン。ちょっと煩雑で分かりづらかった

 気を取り直して、高速道路で新搭載であるハイウェイ&トラフィックジャムアシストを使ってみたところ、この操作がかなり煩雑。これは各社に言えることですが、機能ごとにボタンを設けるのではなく、プロパイロットのような単純操作の方が望ましく感じます。ですが、動き始めるとハンドルの介入は強めで、プロパイロットっぽさがあります。レーンキープも基本的に白線の中央を通ろうとするようで、その動き方もプロパイロットに似ているように感じます。ちなみにアウディやBMWですとアウトインアウトのような挙動を取ります。個人的に日本の道にはプロパイロットのような挙動の方が安心感を覚えます。

ルノー初となるブレーキホールドを搭載。サイドブレーキは電子式だ

ルーテシアの室内収納スペース

ステアリング左側に設けられたレーン逸脱警告ボタンなど

キーはカードタイプ。サイドブレーキの横に収納できるポケットを用意する

ステアリングの裏側に設けられたシフトパドル

ステアリング左側にあるオーディオコントロールボタン

USB端子は2つ搭載

【まとめ】実用性も欲しいけどスポーツもしたい欲張りなアナタへ!

 使い勝手が増して、乗り味も硬質でパワフル。機能も充実といいところ尽くしのルノーのルーテシア。なるほど、欧州で一番売れているコンパクトカーということだけはあるな、と感心しきりの試乗体験。ステアリングを握りながら「国産Bセグメントのスポーツグレードを買うならコッチでしょ!」と、ときめきを覚えたことを素直に告白します。国産Bセグメントのスポーツグレードの多くは300万円弱と、ルーテシアと価格も似ていますし。後付けエアロに赤いラインといった「いかにも」な外観ではなく、ファミリーカーのような見た目で、実はすこぶる速く走れる。現代版「羊の皮を被った狼」とたとえたら言い過ぎでしょうか? ルノー、恐るべしです。

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月