ポルシェの電気自動車に対する答えがコレだ!
街中で優しく、ワインディングで牙を剥く
日本での発表から約1年。ようやくポルシェ初の電気自動車「Taycan」(タイカン)が、公道を走るときがやってきた。12月初旬に京都で開催されたTaycan試乗会は、日本モデルのTaycanが日本の公道を走るのは初めてとのこと。そんなポルシェの「初めて」に僭越ながら呼ばれたので、主に嵐山方面で試乗をしてきた。
試乗レビューは同行した栗原祥光氏に譲るとして、本稿ではフォトレポートということで、エクステリアとインテリアの写真を大量にお見せしよう。なお、「Taycan」という名は「活発な若い馬」を意味するという。そう、ポルシェのエンブレムの中央に鎮座する馬のことである。ポルシェの車名はCaymanがワニ由来、Macanがトラ由来だったが、ついに地元・シュツッドガルドの馬を車名につけたことから、電気自動車という新しいチャレンジに賭けるポルシェの気迫が伝わってくるようだ。
Taycanは元々ポルシェが開発していたプロトタイプの電気自動車「Mission E」がベースになっている。市販化にあたり、グレードはベースの「Taycan 4S」、上位モデルの「Taycan Turbo」、最上位モデルの「Taycan Turbo S」の3つになった。価格はそれぞれ、1448万1000円、2023万1000円、2454万1000円(すべて税込)となっている。今回試乗したのはTaycan Turboなのだが、約319万円ぶんのオプションが搭載されていたので総額は2373万9998円だった。
Taycan Turboという名前を見て、「??」となる人もいるだろう。そう、電気自動車なのになぜ過給器のグレードが? という疑問が出るのは当たり前のこと。ポルシェの長い歴史の中で、ターボモデルは最高峰を意味する。もちろんTaycanに過給器はついていないが、ターボモデルはしっかりと馬力が上がっているのだ。
Taycan Turboのスペックを見ると、最大出力が625馬力、ローンチコントロー時のオーバーブースト出力はなんと680馬力にまで上がる。Taycan 4Sは390/530馬力なので、ターボにふさわしいパワーが与えられているのがわかる。ちなみに最上位モデルのTaycan Turbo Sは560/761馬力と、異次元の数値だ。
モーターは前後2ヵ所に搭載し、リア側には2速のギアボックスも設置されている。モードによってモーターを切り替え、加速などのパワー優先の走り、航続距離優先でエネルギー効率が良い走りと使い分ける。
最大トルクは850Nm、最高速度は260km/h、0-100km/hの加速は3.2秒、そして気になる航続距離は93kWhの大容量バッテリーで450km(WLTP準拠)と、500km以上走る電気自動車も珍しくない中、それほど長くはないのだがポルシェの電気自動車ということを忘れてもらっては困る。ポルシェの走りで450kmなのだ。回生ブレーキも搭載しており、200km/hから0km/hまでのブレーキングで回収される電気エネルギーで4km走れるという。日本ではさすがに200km/h出せる一般道はないが、アウトバーン育ちの電気自動車ならではだ。
ボディーサイズは全長4963×全幅1966×全高1381mmで、ホイールベースは2900mm。車重はEU準拠で2380kg。前日に乗った「911 Turbo S カブリオレ」と比べると、さすがに大きくて重い。どちらかというと、ポルシェの高級セダン「Panamera(パナメーラ)」に近いサイズ感だ。似たようなスペックの「Panamera Turbo S E-Hybrid」を例に見ると、全長5049×全幅1937×全高1427mm、ホイールベースは2950mmで車重は2425kg(EU準拠)だ。意外にもTaycan Turboのほうが横幅が広いのだが、取り回しはラクに感じた。
電気自動車といえば充電時間だが、Taycanのバッテリーは800Vの電圧システムを採用しており、家庭用ACの最大8kWで満充電まで10~12時間、ポルシェセンターに置かれるチャージャー(最大150kW)では30分で80%までの充電が可能という。今年度中に全国44ヵ所のポルシェセンターのうち、21ヵ所に設置予定とのこと。2023年までにはすべてのポールシェセンターで150kWの充電器が設置されるようだ。もちろん、高速道路やショッピングセンターなどにある普通の充電器やCHAdeMO(チャデモ)の充電器にも対応する。充電にかかる料金などは今後発表とのこと。
前置きが長くなってしまったが、次のページからTaycan Turboの写真を見ていただこう。
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