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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第23回

新型スカイラインの手放し運転可能なプロパイロット2.0は運転の楽しさをスポイルしない

文●栗原祥光 撮影●栗原祥光

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日本のワインディングロードは
スカイラインのためにある!

 村田ICで高速道路を降りスポーツランドSUGOまでの約7kmは、山道を登坂する楽しいワインディング。ここでスポーツモードへと切り替えると、スカイラインは長時間に渡る退屈な高速道路巡行に耐えたご褒美と思える走りを魅せてくれます。

※撮影場所は村田ICとSUGO間の道ではありません

 鋭いレスポンスとオンザレールの気持ちよさは爽快で、誰もが魅了され「いいクルマ」だと心の底から思えるものです。さらに強烈なトルクが車体をグイグイとドライビング。マニュアルモードにして一つ下のギアでグイグイっと登るのがお作法でしょう。プロパイロット2.0に目がいきがちですが(この原稿もプロパイロット2.0を主眼としていますが)、車そのものの運動性能がめっぽう優秀で「この瞬間が日産車だね」という言葉が頭を過ります。

 ストレスフリーでのワインディングドライブは、「この道は俺のためにある」などと錯覚してしまうほど。車好きの方でなくても、そう感じさせて、車好きになるのでは? という説得力のある走りです。

※撮影場所は村田ICとSUGO間の道ではありません

 こうしてスポーツランドに到着。移動時間は仮眠を含めて5時間ほど。気になる燃費は約16km/リットルで、高速道路では17km/リットル程度まで燃費が向上していたのは言うまでもありません。ちなみに公称値はJC03モードで10km/リットルです。

疲れていないから、レースが思いっきり愉しめる!

 スポーツランドSUGOに入り、車を所定位置に停車。日産リーフに搭載する自動車庫入れ機能「プロパイロット・パーキング」は搭載されていませんが、バックモニターやアラウンドビューなどがあるため、大きな車体でも車庫入れは容易です。ちなみに最小回転半径は約5mと標準的。

 いつもだったら、ここで腰がバキバキで午前中はぐったりしているところなのですが、ハンズオフ運転と快適な室内空間のおかげで絶好調! スポーツランドSUGOの場内は高低差が結構あり、疲れた身体にはシンドイのですが、色々と楽しむことができました。プロパイロットの良さは、安全性だけでなくこうしたところにも現れています。

 メインスタンド裏、1コーナー、そこから戻ってパドック付近を散策。企業ブースなどを見て回り、坂を下って馬の背、SPスタンド。またメインスタンド方面に行き、最終コーナーと、さまざまな場所でレース観戦を楽しみました。SUGOは見どころが本当に多いサーキットです。

 14時から始まったSUPER GTの300kmに渡るレースは、台風の影響による天候とセーフティカーが絡み、雨量がめまぐるしく変化する荒れた展開。まさにマモノが棲むというSUGOらしい目の離せないレースでした。そのレースを制したのは、CRAFTSPORT MOTUL GT-Rの平手晃平/フレデリック・マコウィッキィ組で今季初優勝。ニッサン勢にとっても2019年シーズン初勝利を飾りました(SUPER GT第7戦SUGOでミクさんは王座への望みを繋ぐ)。

雨に強くなったプロパイロット

 レースを満喫したあとは、台風が接近している事を考え早く帰宅したいと考えた私。幸いなことに雨は小康状態になり、急ぎ撤収します。ですがサーキットから村田ICまでが大行列で、さらに村田ICすぐのガソリンスタンドで給油したいと思ったら、こちらも大盛況。結局、東北道に乗ったのは18時を過ぎてから。

 東北道は空いており、プロパイロット2.0のハンズオフ動作で時速100km/h巡行。オススメは高速バスを見つけて、その後ろについていくという走り方でしょう。というのも高速バスは制限速度を厳守するだけでなく、夏場の高速道路で厄介な「虫除け」にもなるから。プロパイロットの場合、車間距離設定を3段階のうちの中間あたりにセットすると縮めると飛び石などの被害を避けつつ、虫除けの効果が期待できそうです。また、もっとも車間を開けると、右や左から横入りされますが、この車間距離設定だとそういったことも少なくなります。

 こうして快適な高速バスの後ろで走っていると、再び雨粒が窓ガラスにポツポツと。夜に雨という悪条件ですが、ここでもプロパイロット2.0は性能をいかんなく発揮します。従来のプロパイロットは降雨時、車線監視、車間監視の順で動作を停止しますが(ワイパーと連動している)、結構な雨量でもハンズオフ動作が可能ではありませんか!(メーカーでは荒天時の使用を推奨していません)

 数時間走行し埼玉県に入ったあたりから、台風の接近に伴う雨はバケツをひっくり返したかのような状況に。雨の高速道路では軽くハンドルを切っただけでもスピンしてしまうハイドロプレーニング現象に注意しなければなりませんが、スカイラインは車体が安定。それは車体が重たいから、というのも理由に挙げられますが、重量配分などがよい、電子制御などがあるためでしょう。とはいえ油断は禁物で、慌てて帰るより、安全な速度で走行し帰宅するのがベストであることはいうまでもありません。

 次第に前がまったく見えないような状態で、3車線のうち最左の走行車線では50km/hで走行する人たちが出るほどになると、さすがにプロパイロット動作はできず、車間監視も利用できません。安全に帰宅することを優先し、新しくなった蓮田SAで雨が弱まるのを待ってから帰宅しました。雨宿り2時間の計6時間。気づけば家に着いたのは月曜日でした。

【まとめ】私達の国にスカイラインがあることを誇りたい

 乗る前まで、走りを楽しむ車種にハンズオフ機能は必要なのか? という疑問は確かにありました。ですが走りを楽しむステージまでの道中を、ラクをしながら安全に行ける、というのは大きなメリット。そして、プロパイロット以上に安全かつラクに移動できるプロパイロット2.0に触れると、コレなしでは……というのも正直なところ。

 また、プロパイロット2.0に注目が集まりますが、車そのものの運動性能、楽しさがスカイラインにはあり、同価格帯、もしくはそれ以上の価格に数多く並ぶ他社Dセグメントのセダンにはない魅力に溢れています。「私達の国には、スカイラインがあることを誇りたい」「日産の技術力はぶっちぎり」そんなことを思ったSUGOへの旅でした。

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