新型スカイラインの手放し運転可能なプロパイロット2.0は運転の楽しさをスポイルしない
2019年12月02日 12時00分更新
ロングドライブにおける
車内の快適性をチェック
都内からだと片道約300kmに及ぶロングドライブとなった今回の取材。長時間車内にいることになりますから、快適性が気になるところです。まずは後席からチェックしてみましょう。
シートは本革で中央にアームレストが用意され、開けるとドリンクホルダーが2つ出てきます。足元は前席をもっとも前に出した状態で400mm。ですが限界まで下げると脚を入れるのは困難になります。ヘッドルームは十分あり、座高の高い人が座っても大丈夫。エアコンの送風口もあるので暑い日も快適です。なお、リアシートにシートヒーターは用意されていないようです。
前席はシートヒーター完備の電動パワーシートで豪華絢爛で快適そのもの。センターコンソールは前後2段のタッチパネルディスプレーとメガネやサングラスが収納できる小さな収納ケースが設けれています。
上段は主にカーナビとApple CarPlayなどの操作、下段はカーナビの入力や車両の各種設定を行ないます。
シフトレバーは前後式で、マニュアルAT動作も可能。最上位モデルのみハンドルにシフトパドルが付きますが、マニュアルモードにしない限り、操作することはできません。
シフトタイミングやアクセルレスポンス、そしてトラクションコントロールなどが変更できる走行モードは各種用意されています。お楽しみはスポーツモードなのはいうまでもありませんが、エンジンオフにするとスタンダードに戻ります。
メーターパネルは中央にインフォメーションディスプレー、左にタコメーター、右にスピードメーターを配したコンベンショナルなもの。インフォメーションディスプレーには、ナビゲーションのほか、プロパイロット2.0使用時の走行状態などが表示されます。またヘッドアップディスプレーも用意されており、こちらには速度とナビゲーションが映し出されます。
運転席側アームストボックスを開けると車両と通信可能なUSB端子が2系統現れます。USB Type-AのほかUSB Type-Cもあるのはイマドキでしょうか。試しにiPadをつなげてみたところ、給電容量は少ないようで充電に時間がかかりました。なお、車両が備えるUSB端子は、この2系統のみで助手席や後席の人がスマホを充電したい場合、アクセサリーソケットを活用するほかないようです。
ステアリングは本革製でしっとりとした肌ざわり。左右ステアリングステー部分に、各種ボタンがあるのは、イマドキの車ならではです。左側は電話や音量操作、右側がクルーズコントロール系に割り当てられています。ステアリング操作を電気信号に変え、アクチュエーターがタイヤの動きを変える「ダイレクトアダプティブステアリング」は、頭で考えるとダイレクト感がスポイルされるのでは、と考えてしまうのですが、いざ触れると重たく手ごたえのあるフィールに満足。ただ低速時はステアリングの遊び部分が多く、そこはちょっと気になったところです。
アクセルペダルはオルガン式。コンベンショナルな吊り下げ式に慣れている人には「ナニコレ?」と戸惑われるかもしれませんが、これが意外とラク。これは別メーカーの方に聞いた話ですが「女性の場合、吊り下げ式よりオルガン式の方が足の裏全体でコントロールできると好評なんですよ」とのこと。また、何となくスポーツカーにはオルガン式が多いような。これだけで気分が盛り上がってきます。
そのほか、1日500円または30日1500円、1年間1万2000円のいずれかを支払えば車内でWi-Fiが使い放題になる「docomo in Car Connect」というサービスが利用できます。試しにSUGOで使ってみたところ、アップロード1Mbps、ダウンロード約2.8Mbpsと低速でしたが、これはそもそもLTEの電波の入りが悪かったため。後日都内で計測したところ下り10Mbpsは軽く超えていました。
この連載の記事
-
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 -
第423回
自動車
ホンダの新型アコード試乗! ハイブリッドなのにエンジン車のようなユニークな走り -
第422回
自動車
マツダ「MX-30 Rotary-EV」はロータリーエンジンのみならず! 新 唯がマツダ好き目線でジャッジ! -
第421回
自動車
ホンダ、水素が燃料の「CR-V e:FCEV」を発表! 近所はEVモード、遠出はFCモードで! -
第420回
自動車
テスラからアバルトまで最新EV5台を一気乗り! 多彩な顔ぶれと個性的なモデルが増えた -
第419回
自動車
コルベットの上位モデル「Z06」試乗! 圧倒的パワーのエンジンにシビれた -
第418回
自動車
マツダの売れ筋SUV「CX-5」の中で「FIELD JOURNEY」をオススメしたい理由 -
第417回
自動車
テスラ独自の高速充電器が国内100ヵ所超え! マイナーチェンジのモデル3も試乗 -
第416回
自動車
ロータリーエンジンを知らないアイドルが「MX-30 Rotary-EV」で感じた走りの良さ - この連載の一覧へ