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石川温のPCスマホニュース解説 第44回

マイクロソフトの強みはハード、ソフト、そしてAI:

「iPadは単なる板」だからSurfaceを開発した

2019年07月01日 09時00分更新

文● 石川温

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●AIもマイクロソフトの力

 たとえば、Wordで文章を書いている際、「このフレーズは誰に確認しておこう」という場合は、一度、Wordを保存し、メールアプリを立ち上げWordファイルを添付して、メールの文書を書くなんてことをしなくてはいけない。しかし、将来的にはWordの文章のなかに@を入れて相手の名前を入れれば、そこで、メールと共に文書が一緒に送られるようになるという。

 これにより、ユーザーは文書の作成に集中できるようになる。

 また、PowerPointではAIの連携が更に進んでいる。

 たとえば、プレゼン作成中、地名が出てくれば、その場所にあった写真を選び、挿入してページを自動的にデザインしてくれたりする。リストを表示させる際も様々なパターンが存在するが、そうした候補も一覧で見せてくれ、ユーザーは自分でデザインすることなく、候補を選ぶだけで美しいレイアウトが完成するようになる。

 また、日本語でプレゼンしている途中に、英語に翻訳して字幕をつけてくれると言ったことも可能だ。AIの力によって、生産性や効率性、利便性がさらに上げていくというのが、いまのマイクロソフトのやり方なのだ。

 まさに「デザイン」といってもハードだけの話ではなく、ソフトにおける使い勝手の部分でも重要であり、そこにもAIの存在感が増してきているのだ。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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