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石川温のPCスマホニュース解説第48回

クアルコムとの交渉を対等に持っていくためか:

アップルがインテルのモデム事業を買収する本当の理由

2019年07月31日 09時00分更新

文● 石川温

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 アップルは、インテルからスマートフォン向けモデム事業を買収すると発表した。買収額は10億ドル(約1100億円)。これにより、インテルのモデム事業における知的財産や設備、2200名の従業員をアップルが取得する。取引は2019年第4四半期に完了する見込みだ。

 そもそもインテルのスマートフォン向けモデム事業はドイツのインフィニオンが所有していた事業が母体となる。

 かつて、iPhoneはインフィニオンのモデムチップを採用していたが、その後、アップルはクアルコム社製に切り替えた。しかし、クアルコムのモデムは高価で、アップルとしてはクアルコムから高額な条件をふっかけられるのに嫌気が指していていた。その後、アップルとクアルコムは特許紛争に突入するなど関係が悪化。

 2017年にはiPhoneにクアルコムと併用してインテルのモデムチップが採用され、2018年にはインテルに一本化された。

 この流れによって、将来にはiPhoneの5Gモデムチップもインテルが開発するかと思われたが、製品化に難航。2019年にはAndroidでクアルコムのモデムチップを載せた5Gスマホが相次いで登場する中、アップルとインテルはiPhoneへの5Gモデム搭載のめどすら立たない状況に陥った。焦りを見せたアップルが、ついにクアルコムと和解。5G対応のiPhone開発が前進した模様だ。

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