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西日本のデータセンターという選択肢 第7回

顧客システムの預かりにも対応可能なハイブリッドなデータセンターに

関西にクラウド拠点現る!「NEC関西第二データセンター」

2011年06月24日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月23日、NECは関西地区におけるクラウドサービス提供環境の強化を目的に「NEC関西第二データセンター」を設置。8月22日からサービスを開始すると発表した。

NECのデータセンター(NECのWebサイトより)

 NECはこれまで、クラウドサービスを提供する中核拠点として、全国10カ所の「主力データセンター」を強化・拡充。あわせて、自治体や地域企業からのアクセスを重視した、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する「地域データセンター(現在全国44カ所)」を各地域のパートナーと整備してきたという。

 このたび設置のNEC関西第二データセンターは、西日本地区のデータセンター需要増に応える主力データセンター整備の一環として開設する。また、クラウドサービスの提供だけでなく、顧客システムの預かりも可能なハイブリッドなデータセンターだという。

 設置場所は、大阪市内から電車で約1時間。災害リスクの低い立地で、停電時に無給油で48時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式(本線/予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を用意する。セキュリティ面では、生体認証と不正通行を防止するシステムによる厳重な入退出管理を実現しており、FISC(公益財団法人 金融情報システムセンター)発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠している。

 また、NEC関西第二データセンターは、主力データセンター間でのネットワーク接続や統合運用監視を行なう。既設のNEC関西データセンター(旧称:NEC大阪データセンター)のユーザーは両データセンターを組み合わせ、ワンストップで利用できる。また昨今急増している、東日本の主力データセンターを利用する企業・自治体からのバックアップ需要にも対応することが可能だという。

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